このコラムは、ソフトバンク・柳町達選手が月ごとに振り返る形で、自身の技術面、精神面それぞれにおいて“どんな変化=成長があったのか”を、具体的にポイントになった試合も挙げながら書いていく、『2023年シーズンの軌跡』です。試合に臨む中で、どういう意識、どういう考えを持ってやっているのか。「そのとき、そのときの自分の頭の中、胸の内を、いいことも悪いことも書いていけたらなと思っています」(柳町)。 
前の打席で田中将大投手からヒットを打っていましたし、追い込まれてからも冷静でいられました
クライマックスシリーズ(CS)は
ロッテとのファーストステージで敗退を喫し、2023年シーズンが終了しました。秋季練習も終わって11月2日からは宮崎で秋季キャンプも始まりますし、今はもう来年に向けてというところにはなっているのですが、このコラムではもう少しだけ今季について振り返らせてください。
前回に引き続き、9月の話です。シーズンもだんだんと終わりに近づく中、中旬にはチーム内に体調不良による離脱者が多く出て、そのときはなかなか厳しい戦いを強いられました。ですが、何とか乗り越えて最終局面を迎えることができた。あの時期は僕が、というよりは、チーム全体として精神的にも苦しかったんですけど、頑張ったかなと思いますね。
チームは優勝争いからは後退し、今度はCS進出をかけた争いに。僕自身は昨季終盤、優勝争いを経験していたこともあってか、今季の状況にもうまく気持ちの整理をしながら試合に臨めていたかなと思います。昨季ほど緊張というか、「どうしよう……」みたいな感じもなく。なんて言うんですかね、少し心に余裕を持つことができていたように思います。
昨季は僕自身、初めての優勝争いということもあって、終盤戦の緊張がすごかったんです。最後の最後までもつれましたしね。でも、その経験を今季は生かすことができたのかなと思います。
9月20日に
オリックスが・・・
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