
1998年7月7日のオリックス戦[GS神戸]、勝利目前の9回裏にプリアムに同点弾を浴び、マウンドにへたり込む黒木知宏。延長で敗れて17連敗となり、「七夕の悲劇」と言われた
千葉マリン移転で新時代へ
【90年代成績】575勝714敗26分 勝率.446(リーグ6位) 1990年代は10年間で9度のBクラス。暗黒の時代に一筋の光が差し込んだのが、ボビー・バレンタイン監督の率いた95年である。唯一のAクラス入りで2位へと大躍進し、バレンタイン旋風を巻き起こした。
このバレンタイン監督より前の時代は
金田正一監督の2年間で5位、6位、
八木沢荘六監督の3年間で6位、5位、5位。5年間浮上の兆しは見えなかった。90年は金田監督が12年ぶりに復帰するも5位に終わり、10勝を挙げた
村田兆治が引退。
西村徳文が首位打者に輝いたのが明るい話題だった。91年は首位・
西武に33.5ゲーム差をつけられての最下位。金田監督は辞任し、本拠地を川崎から千葉マリンに移して新時代へと突入する。
八木沢新監督率いる
千葉ロッテマリーンズ元年も最下位スタート。ルーキー・
河本育之が抑えで孤軍奮闘するも、戦力不足は否めなかった。
93、94年も浮上できず2年連続5位。93年は日本最速158キロのストレートで
伊良部秀輝が脚光を浴び、
小宮山悟はチーム唯一の2ケタ12勝をマーク。打線は新外国人の
メル・ホールが気を吐いた。94年は“魔の夏場”に失速して、8月に八木沢監督が休養し、
中西太コーチが代理監督に。1年間ローテーションを守った伊良部が15勝で最多勝利投手に輝いた。
バレンタイン旋風で2位の快進撃
90年代ハイライトの95年は、
広岡達朗GMがメジャー監督経験のあるバレンタイン監督を招へい。開幕ダッシュには失敗したが、6月下旬から7月には何度も連勝街道を走るなど、10年ぶりのAクラス入りを果たし2位となった。先発三本柱の伊良部、小宮山、
エリック・ヒルマンがいずれも2ケタ勝利。河本、
成本年秀の左右Wストッパーも躍進の原動力となった。打っては、
堀幸一、
フリオ・フランコ、
初芝清のクリーンアップがそろって3割超え。投打がかみ合い、翌年のVへファンの期待も高まる中、バレンタイン監督が広岡GMとの確執により1年でまさかの退任劇となった。
江尻亮監督へバトンが引き継がれた96年、伊良部、
ヒルマンの二枚看板が防御率でリーグツートップに輝くも、同最少本塁打の打線は長打力不足に苦しみ、チームは5位。広岡GMは辞任し、伊良部はもめた末にメジャーへ。江尻監督も1年で退任した。
近藤昭仁新監督を迎え入れたが、97、98年は2年連続最下位に沈む。97年、黒木知宏がチームトップの12勝を挙げ、リーグ最多の13完投。エース・小宮山は防御率2.49で最優秀防御率のタイトルを獲得したものの、チームは浮上のきっかけをつかめなかった。98年はプロ野球史上最長となる屈辱の18連敗を喫する。負け続けてもスタンドで応援し続けるファンに支えられた。チーム打率.271はリーグトップ、チーム防御率も2位の好成績だっただけに、18連敗の代償が大き過ぎたシーズンだった。
山本功児新監督を迎えた99年は4位でシーズンを終了。連勝を何度か重ね、7月には首位に立つもBクラスに終わった。最優秀救援投手に
ブライアン・ウォーレンが輝き、46試合登板の
小林雅英も健闘。打線は
諸積兼司、
小坂誠の一、二番コンビや
大村巌がけん引した。
■年度別成績 ■90's ORIONS/MARINES ベストナイン ■ベストオーダー △は左打ち、□は両打ち 打順/位置/選手名 1(左)△諸積兼司
2(中)□西村徳文
3(二) 堀幸一
4(指)
マイク・ディアズ 5(三) 初芝清
6(一)△
愛甲猛 7(右)△
平井光親 8(捕)
青柳進 9(遊)
南渕時高 ■ベスト投手陣(先発6、中継ぎ3、抑え1) △は左投げ 選手名/試合/勝利/敗戦/セーブ/防御率 <先発> 小宮山悟/254/87/112/2/3.55
伊良部秀輝/196/57/52/1/3.38
黒木知宏/140/52/48/0/3.10
△
園川一美/282/50/78/1/4.22
△
前田幸長/158/41/66/4/4.34
△ヒルマン/57/26/18/0/2.63
<中継ぎ> 成本年秀/186/23/19/63/3.14
平沼定晴/182/15/15/1/4.06
△
藤田宗一/121/9/5/7/2.68
<抑え> △河本育之/314/28/32/93/2.97
■タイトルホルダー <首位打者> 西村徳文 90年 .338
平井光親 91年 .314
<最多打点> 初芝清 95年 80
<最多盗塁> 小坂誠 98年 43
<最多勝利> 伊良部秀輝 94年 15
黒木知宏 98年 13
<最優秀救援(SP)> 成本年秀 96年 30
ウォーレン 99年 31
<最優秀防御率> 伊良部秀輝 95年 2.53
伊良部秀輝 96年 2.40
小宮山悟 97年 2.49
<最高勝率> 黒木知宏 98年 .591
<最多奪三振> 伊良部秀輝 94年 239
伊良部秀輝 95年 239
<最優秀新人(新人王)> 小坂誠 97年