
中軸として存在感を放つ倉本。姿勢で、プレーで、けん引している[写真=くふうハヤテ提供]
取材中、何度も出た言葉は「周りの人たちのおかげ」。かつて
DeNAで遊撃手として球団初のクライマックスシリーズ進出に貢献し、不動のレギュラーを張った男は、2022年オフに一度NPBの舞台から姿を消した。「今日は野球をやりたい。でも次の日起きたら、もう野球はいいやって日が続いた」と当時の心境を明かす中、再びグラウンドに戻る決意をしたのは、周囲の前向きな声掛けのおかげだった。
昨年、
倉本寿彦は9年ぶりに古巣の日本新薬に復帰した。独立リーグに進みシーズン途中での復帰を目指すのではなく、あえて社会人野球というNPBへ戻るのに2年の年月を要する厳しい道のりを選択。若手に交ざり、誰よりも努力することで再び自信を取り戻した。この決断について、言葉を選びつつ丁寧に話す姿に実直な人柄と野球に対するストイックさが表れている。
転機が訪れたのは・・・
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