
筆者がAIで作成した画像。イチローの「背面キャッチ」の前は、変てこキャッチの代表ではなかったか
突然ですが「股下キャッチ」って知ってます? 左にある、私がAI生成した(昭和の野球漫画風)画像のように、相手のボールを両足の間=股下でキャッチするやつ。やったでしょう? 私は少年時代、よくチャレンジしたものだ。難しいのだが。
さて。先週号に掲載された
大谷翔平のCMに関する原稿を書いているとき、「股下キャッチ」を流行らせたあるCMが、記憶の奥底からすくい上げられたのだ。
「
巨人の選手がうようよ出てくるオロナミンCのCMで、誰かが股下キャッチを披露していたな……」
それが誰か無性に知りたくなったのだ。時代は確か70年代後半、ということは第1次長嶋政権時代だ。
まずは動画サイトを漁る。あるわ、あるわ、オロナミンC×巨人のCM。でも、肝心の股下キャッチがない。
ということで、次にAIに聞いてみたが、まったく要領を得ない。AI、まだまだだな(画像もかなり苦労したし)。
しょうがないなと、週ベ編集部にも聞いてみた。が、ここでも正解は得られず。よく考えたら、天下の週ベ編集部も、今や私より若い人ばかりだろう。知る由もないはずだ。
万事休す……。よし、最終手段だ。
満を持して、大塚製薬のサイトの「お問い合わせフォーム」から問い合わせてみることにした。
「確か70年代後半のオロナミンCのCMで、股の後ろにグラブを持つ手を伸ばして、ボールをキャッチするという芸を見せた選手がいたのです。それが誰かが知りたいのです」
書きながら、こりゃヤバい奴からの問い合わせだなと思いつつ。怪しまれて、ガン無視されるのも覚悟しながら――。
しかしである。さすが天下の大塚製薬。劇的に丁寧な返答が来た!
「■放映年:1978年 ■素材:『オロナミンC G軍宮崎キャンプ』 ■出演者:柴田、堀内、高田、張本、河埜選手 ■お問い合わせ内容について:該当箇所は添付の画像部分かと思われます。こちらの選手は●●(注:筆者マスキング)選手になります」
それも何と、その●●選手の股下キャッチ画像付きで! 大塚製薬さん、ありがとうございました。「小さな巨人」で知られたオロナミンCの大塚製薬の広報さんに「大きな感謝」を。
というわけで、今回の話は以上である。で、肝心のその選手とは誰だったのか……? 何と週ベ執筆陣の1人だったのだ。正解は
こちらのコラムを参照のこと。
PROFILE スージー鈴木●1966年生まれ、野球文化評論家、音楽評論家。『スージー鈴木の音楽ソムリエ』(BS日テレ142ch)、『9の音粋』(BAYFM)出演中。近著に『日本の新しい音楽1975〜』『沢田研二の音楽を聴く1980-1985』(ともに日刊現代)、『日本ポップス史1966-2023』(NHK出版新書)、『大人のブルーハーツ』(廣済堂出版)など。