今週から3回に分けて、今季限りでの現役引退を表明したドジャースのクレイトン・カーショウ投手を紹介する。1988年3月19日、テキサス州ダラス出身。地元のハイランドパーク高から2006年のドラフト1巡目、全体7人目でドジャースに入団した。同年のドラフトにはミズーリ大から全体11人目でダイヤモンドバックスに入団したマックス・シャーザー投手(現ブルージェイズ)がいた。
08年から今季までドジャース一筋18年。455試合(先発451試合)登板223勝96敗、防御率2.53、3052奪三振。11、13、14年とサイ・
ヤング賞受賞、14年にはMVPにも選出された。14年6月18日のロッキーズ戦ではノーヒットノーランを記録している。193cm102kg。左投左打。
最後の最後までチームの勝ちに貢献
引退表明会見を開いたのは現地時間9月18日。ドジャー・スタジアムのインタビュールームには報道陣ばかりでなく、
ロバーツ監督やコーチ陣、大谷ら選手たちも姿を見せた。席上、カーショウは「そのときが来た。この仲間たちとプレーできて幸せだった。18年間、ドジャースのユニフォームを着てプレーできたことは最大の誇りだ。本当にありがとう」と、涙ながらに挨拶した。翌19日のジャイアンツ戦ではレギュラーシーズン本拠地最終登板。5万3037人の観客が駆け付けた。
ここで今季を振り返ってみよう。昨季は左足親指の痛みで7試合に登板したのみ。オフには左足親指と左膝の手術を受けた。今年2月には期間1年の再契約。基本年俸750万ドル+出来高という内容だった。開幕から大きく出遅れ、初登板は5月17日のエンゼルス戦。先発して4回を投げ、5失点で勝敗はなし。今季初勝利は5試合目登板の6月8日のカージナルス戦。先発して5回を投げ、4対1とリードして救援投手にバ
トンを託した。ここから6月26日のロッキーズ戦まで4試合連続勝利を飾った。そして7月2日のホワイトソックス戦。6回にキャプラから外角のスライダーで見逃し三振を奪った。これが今季32個目の奪三振で、史上20人目、通算3000奪三振に到達したのだ。
7月はこの試合を含めて4試合に登板して0勝2敗と白星から遠ざかったが、8月は5試合で5勝無敗だった。地区優勝を目前にした9月24日のダイヤモンドバックス戦では4対4と同点の9回に五番手で登板。打者3人を退けた。レギュラーシーズンでは6年ぶりの救援登板。この試合は延長11回の末に勝ち、地区優勝までのマジックナンバーを1とした。
レギュラーシーズン最後の登板は、チームにとって今季最終戦だった28日のマリナーズ戦。5回1/3を無失点で投げ終え、敵地の観客から拍手と歓声を受け、通算223勝目を挙げた。今季11勝2敗、防御率3.36。勝ち星は山本の12勝に次いでチーム2番目。ロバーツ監督は「今季カーショウがいなかったら、地区優勝はできなかっただろう」と、現役最後のシーズンでもしっかりチームの勝利に貢献した左腕を称え、感謝していた。
取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images