
筆者の高校時代、試合を観戦しに来てくれたお母さん[写真提供=筆者]
5月12日は「母の日」。母(勝子さん)にはまず、元気で、健康に育ててくれたことを感謝したいです。そうでなければ、私はプロ野球選手になれませんでした。そして母こそ、常に一番身近な応援団でした。面と向かって、素直に感謝の言葉を伝えたことはありませんが、母の存在については「ありがとう」のひと言でしか語ることができません。
わが家はそもそも、父を中心に回っている(?)家庭でした。私たちきょうだいに野球を始めさせたのも、何かあったときに叱るのも父。母は言葉数も少なく、自分の気持ちを表立って口にすることは、ほとんどなかったと思います。「勉強しなさい」とはよく言われましたが(笑)。
私が小学4年のときに、父が病気で倒れました。幸い病に打ち勝つことはできましたが、以来体が不自由になり、以前のように仕事ができなくなってしまいました。
代わりに働きに出たのが、母。朝ご飯を作り、私たちを学校に送り出したあと、昼からパートに出掛け、夜の7時まで仕事をして、家計を支えてくれました・・・
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