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埼玉西武ライオンズ 投手王国への道

【西武投手王国への道】動作解析で特徴を深く知り見えてくる改善のヒント「動作解析をしたことで、不調の理由が発見しやすくなりました」(本田圭佑)

 

パ・リーグを戦う西武の最大のストロングポイントである投手陣。近年、急速に力をつけてきたが、その裏には一体、何が隠されているのか。ライオンズ投手王国への道を追う──。
取材・文=中島大輔 写真=桜井ひとし

以前の投球フォームに戻して一軍に再昇格した本田。しかし、その取り組みは回り道ではない


MPI Tokyoで投球フォームを分析


 本拠地・ベルーナドームから徒歩数分の距離に開設されたライオンズ整形外科クリニックをはじめ、栄養士の派遣など、昨年1月の帝京大とのスポーツ医科学サポートに関するパートナーシップの締結により西武を取り巻く環境が向上している。

 東京都八王子市にある帝京大スポーツ医科学センター内のMPI Tokyoもその一つだ。ハイスピードカメラなど最先端の機器を備え、マーカーレスで動作解析を行える。同所の講師を務める大川靖晃氏はアメリカの大学で研究を重ね、帰国後に帝京大へ。同大野球部トレーナーも務め、現場の事情にも通じている。

「大川先生はシンプルに数字を出して話をしてくださり、課題を解決するためのドリルも教えてくれます」

 そう話したのは西武でチーフスコアラー兼企画室チーフを務める森川佳氏だ。実際、昨年秋に訪れた3投手も同様に語っている。

「いい選手と自分の数値を比較できたので、このままではダメだなと。データをたくさん出していただき、投球フォームを変えようという決意が固まりました」(本田圭佑)

「体の使い方を部位ごとに数値で示してくれ、自分に必要なものが分かりやすかった」(ボー・タカハシ)

「見て分かることプラス、数字で分かる部分もあるので納得できる要素が多くありました」(與座海人)

 上記3投手は昨年秋、ハイスピードカメラと自動解析ソフトで下記の項目などを示されながら、下半身で生み出した力がボールにうまく伝えられているかを伝えられた。

・重心の移動スピード
・骨盤の回転のスピード
・上半身の回転のスピード
・肘が伸びるスピード
・肩の内旋のスピード

 特に重要なのが・・・

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埼玉西武ライオンズ 投手王国への道

近年、急速に力をつけてきた西武投手陣。その裏には一体、何が隠されているのか。ライオンズ投手王国への道を追う

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