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埼玉西武ライオンズ 投手王国への道

【西武投手王国への道】身体の理解度を深め質の高い球を投げる 今季最も成長の跡を示した渡邉勇太朗

 

パ・リーグを戦う西武の最大のストロングポイントである投手陣。近年、急速に力をつけてきたが、その裏には一体、何が隠されているのか。ライオンズ投手王国への道を追う――。
取材・文=中島大輔 写真=湯浅芳昭

9月6日のソフトバンク戦で3勝目をマーク。これが今季最後の登板となりそうだ


安定感ある投球に指揮官も高い評価


 右足の腓骨骨折で登録抹消――。

 9月11日、西武の若手右腕・渡邉勇太朗に関して残念なニュースが飛び込んできた。8月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)で右足首に球が直撃し、続く登板となった9月6日のソフトバンク戦(みずほPayPay)で悪化したというのだ。ケガの状況と残り試合を考えると、渡邉の今季はこれで終了となるだろう。

 14試合に登板して3勝4敗、防御率2.67を記録したが、数字だけを見ると特に活躍が浮かび上がるわけではない。

 だが、歴史的な低迷を見せた今季の西武で、最も成長の跡を示した一人が高卒6年目の渡邉だった。

 6度目の登板で今季初勝利を飾った日本ハム戦(ベルーナ)後、渡辺久信GM兼監督代行はこう称えた。

「安定感が出てきました。去年までは3イニング目くらいになると真っすぐが急に落ちていたけど、今年は5、6回くらいまでまず行ける。体力もつき、ピンチでもマウンド上でオタオタしなくなりました」

 渡邉自身、この試合後に心境の変化を明かしている。

「毎回、『自分は先発ローテーション』と自信を持って臨んでいます。今年になり・・・

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近年、急速に力をつけてきた西武投手陣。その裏には一体、何が隠されているのか。ライオンズ投手王国への道を追う

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