今週はナ・リーグの最優秀監督、ブリュワーズのパット・マーフィー監督の会見をお送りする。BBWAAの投票で満票30のうち1位票27、2位票3を獲得した。1958年11月28日、ニューヨーク州シラキュース出身。フロリダ・アトランティック大からドラフト外でジャイアンツ入団。右腕投手だったがメジャー昇格はならなかった。
88年から94年までノートルダム大、95年から09年までアリゾナ州立大の監督を務めるなどアマチュア球界で実績を残し、2010年からパドレス傘下のコーチ、監督。15年6月、バド・ブラック監督解任後にパドレスの監督代行を務め42勝54敗だった。16年にはノートルダム大の教え子であるクレイグ・カウンセル監督のもとでブリュワーズのベンチコーチに就任。今季、カウンセル監督がカブスに移ったあと、ブリュワーズ監督に就任した。
監督は多くの要素の総体
マーフィー監督はブリュワーズ史上初の最優秀監督に選出された。24年に就任。23年ナ・リーグ中地区で優勝したチームを引き継いで、メジャー監督歴1年目を迎えた。順調にスタートし、4月末から地区首位を快走。最終的には2位のカブスに10ゲームの差をつけた。
マーフィー 受賞には少し照れくさい思いがある。監督の業績を評価するには、さまざまな面を見る必要がある。多くの要素の総体だ。それゆえ、スタッフを信じることが大事だ。
チームは、ここ7年のうち6度プレーオフに進出。大都市に本拠地を置く裕福な球団が実績を残している中にあって、ウィスコンシン州ミルウォーキーという地方都市にありながら健闘している。
マーフィー ブリュワーズのスタッフは本当に素晴らしい。彼らは過小評価されていると思う。マーク(マーク・アタナシオオーナー)はオーナーとしての仕事をまっとうしているし、マット(マット・アーノルドGM)は(GM補佐時代を含めた)9年間、その手腕が広く認められている。選手たちは若くて、ハングリーな者ばかりだ。彼らのお蔭で僕は最優秀監督に選ばれたのだと思う。私はスタッフや選手たちをがっかりさせたくないと思っていたからね。
このオフには攻守の要であるウィリー・アダメス遊撃手がFAで流出しジャイアンツ入り。救援右腕のデビン・ウィリアムスをトレードで
ヤンキースに出した。25年はまた新しい戦力で地区3連覇を目指すことになった。
マーフィー 毎年、新チームだと思ってやっている。必ずしも毎年再スタートだとは思わないが、変化はつきものだ。その上でやっていくのだ。期待し過ぎることはない。ただ日々、努力を積み重ねていくだけだ。
取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images