新しい自分に向かって進むこと
今号が発売される9月28日はチーム最終戦になります。シーズンは143試合の長丁場。1年間を戦えば感じることも多々あります。ただ、振り返る作業は最終戦を戦い終えてから。最後の最後で何か「ヒント」を得られることがあるかもしれません。試合に出る限りは当然、勝利を目指しますし、成長のために貪欲に吸収することを考えています。
シーズン中に、その年の過去を見詰め返すことは苦手なんです。直近のことをあらためて考えると、そこに戻りたくなる感覚に陥ってしまう。今年は昨年と比べ、打撃フォームもだいぶ変わっていると思います。体の状態も日々変化しますし、試合に臨む準備の中で何かを感じて、打撃が変貌していく。そういった状況で、少し前のことを頭に思い浮かべると、簡単にそこに戻ってしまう。形だけ戻っても、体などの状態はそのときと違う可能性があるので、余計にいろいろと狂う危険性がありますから。
だから、取材でも例えば「○○に関して聞きたい」と言われても、それが自分の取り組んでいるテーマと真逆の場合もあります。となると、言葉にするのが難しくなる。そういった点は結構、繊細なほうだと自分では思います。例えば前年までのことだったら、自分の中でも消化されていますし、ある程度振り返っても問題ありません。とはいえ、良かった過去の自分に戻そうという考えではない。これからの新しい自分に向かって進むことが大事だと思っていますから。とにかく、今シーズンに関しては、次回以降に記していくつもりです。

今季も最後までプロとして戦い抜いた/写真=大賀章好
「休むのも練習だ」のアドバイスも……
当然、野球選手全員が僕のような考えではないでしょう・・・
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