取材・文=大平明、写真=井出秀人 夢の160キロを予感させる大器がいよいよ覚醒の時を迎えようとしている。その期待がかかる選手とは
中塚駿太。今春の初登板となった関東学園大戦では、9回にマウンドへ上がると先頭の打者からいきなり空振り三振を奪ったのだが、そのボールが自己最速の157キロを計測。しかも、1イニングのみとはいえ、真っすぐの平均球速は150キロ台中盤だった。
「やっぱり一番の武器はストレート。ピンチになっても『自分には真っすぐがある』と自信を持っているので、焦らずに落ち着いて投げられる」
191センチ103キロの立派な体格は、未知のポテンシャルを秘める。
「体幹や筋力を測ってみるとチームでも一番下のほうですし、走るのも苦手。遠投も100メートルほどで肩も強くない。自分でもどうしてこんなに速いボールが投げられるのか分かりません」

191センチ103キロと堂々とした体格。本格的なウエート・トレーニングには着手しておらず、伸びしろにも期待だ
それゆえに大きな可能性を感じているのは白鴎大の黒宮寿幸監督も同じだ。
「今は器具を使わないフリーウエートしかやっていませんが、今後、きちんとしたトレーニングをしていけば、160キロは当たり前に出るようになると思います」
中塚自身も・・・
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