夏に快進撃を見せたきらやか銀行は初戦敗退

JR東日本東北・西川は11打数7安打(打率.636)と大爆発して首位打者賞。バットで2大会ぶりの出場権奪取に貢献した
第42回社会人野球日本選手権(10月29日から11日間、京セラドーム)の東北最終予選が8月24日から27日まで秋田で行われ、JR東日本東北が2大会ぶり17回目の出場権を手にした。
8チームによるトーナメントで行われ、出場枠はわずか「1」。つまり、優勝チームのみが大阪[京セラドーム]切符をつかめるという、7戦にわたる激戦を振り返る。
1回戦では今夏の都市対抗初出場で初戦突破を遂げ、快進撃を見せたきらやか銀行が、日本製紙石巻に2対7と圧倒された。また、都市対抗代表の七十七銀行は強豪対決となったTDKとの1回戦を突破したものの、準決勝ではJR東日本東北に1点差で惜敗している。
夏の東京ドームを逃して、この選手権最終予選にすべてをかけてきたJR東日本東北は、トヨタ自動車東日本との1回戦で、7回
コールド勝ちと好発進。先発の左腕・西村祐太(桐蔭横浜大)が3失点と好投すると、準決勝(対七十七銀行)と決勝(対日本製紙石巻)では先発・内山拓哉(東洋大)から西村への継投リレーが決まった。2試合で好投した内山は最高殊勲選手賞を受賞。また、中軸として機能した西川元気(国士舘大)が打率.636で首位打者賞に輝いた。タイトルホルダーらの活躍が目立つ中で、不動の正捕手・
薗部優也(東日本国際大)の好リードも見逃せない。守り勝ちでもあった。

MVPに輝いた内山を支えたのは左腕・西村。準決勝、決勝で救援すれば、トヨタ自動車東日本との1回戦でも7回3失点(コールド)と、貢献度は大きかった

強力バッテリーをけん引したのは不動の正捕手・薗部。本大会でも攻守にわたって期待されるキーマンだ