甲子園での選手権優勝5度と「夏将軍」と言われる名門・松山商高では、全国舞台と縁がなかった。大院大では1年春から登板し、4年春までに関西六大学リーグ通算15勝を挙げている。今春は最優秀投手賞、ベストナインと初のタイトルを獲得。大きなステージを踏んで、ラストシーズンへつなげる貴重な時間となった。 取材・文=佐伯要、写真=佐藤博之 
1年春からリーグ戦経験が豊富なだけに、マウンド度胸にも定評がある。名門・松山商高で育ってきた“礎”も支えである
東京ガス・山岡から伝家の宝刀を伝授
「気持ち」
大院大の右腕エースで149キロ右腕の
堀田晃は、ファンからサインを求められ、色紙にこの言葉を書き添えた。
「僕は田舎者。大阪の人は、誰も僕のことなんか知らない。それでも負けるわけにはいかない。気持ちで負けないように、ということです」 そう語る表情からも、負けん気の強さがうかがえる。
堀田は、山と海に囲まれた愛媛県宇和島市で生まれ育った。生まれたとき、祖父・正利さんが亡くなった。まるで野球が大好きだった祖父の生まれ変わりのように、自然に野球の道へ進む・・・
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