甲子園と抜群の相性を誇るエースに期待

春夏連覇の重圧を受けながら見事にチームを甲子園に導いた平沼。聖地で大暴れするだけだ
センバツで初優勝して以降、敦賀気比のエース・
平沼翔太の心の中には常にこの言葉があった。
「夏の借りは、夏にしか返せない」
これは、3年前に春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭のエース・
藤浪晋太郎(現
阪神)も掲げていた言葉だ。藤浪は2年夏、府大会の決勝で4点のリードを守り切れずに7回途中に無念の降板。チームはその後サヨナラ負けを喫し、甲子園切符を逃している。
同じく、平沼にとっても2年生だった昨夏の甲子園では最後に苦い思いをした。準決勝の大阪桐蔭戦。初回に5点の援護をもらいながら、その裏にすぐさま3点を奪われ、2回には同点とされるなどし、6回途中で12失点。無念の降板となりチームも敗退(9対15)した。平沼にとって「二度と振り返りたくない試合」として心の中に今でも残っている。
「今でもあのときの試合の映像は見ていないんです。今後、見ることもないと思います。ピッチャーで2ケタの点を取られるなんて、これほど悔しいことはないですから」
だが・・・
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