文責=編集部、写真=椛本結城 守備力は監督も太鼓判
5位指名を受け、会見場に入ってきた
山本泰寛の顔は少し赤く高揚していた。「日本を代表するチーム。あこがれていた球団に指名されてうれしいです」と緊張の面持ちで話し始めた。
慶大は3人がプロ志望届を提出した。山本と
日本ハム6位指名の
横尾俊建と
谷田成吾。3人とも合宿所で部員たちとドラフトの行方を注視していた。3人ともなかなか指名が掛からない。「誰も指名されないんじゃないか?」と冗談とも本気とも取れる言葉が自然と出てきた。ただ仲間から「大丈夫」と声をかけられながら、その時を待っていた。そういう雰囲気の中で山本が指名される。横尾と谷田に「おめでとう」と声をかけられ、先に会見場に向かった。
「スター選手が多いチーム。小さいころから東京ドームに観戦に行っていたので、うれしい気持ちとまだ実感がわかない気持ちがある。(5位指名は)もっと頑張らないといけないと思いました」

プロ入りへのキップをつかんだ山本[写真右]と横尾。これからも切磋琢磨していく
持ち味は守備。元近鉄捕手の
大久保秀昭監督は「守りの部分はプロでもやれると思う」というだけあって、山本も球際の強さ、守備範囲、そして肩の強さに自信を見せている。
慶大の大先輩で監督就任が決まった
高橋由伸は、あこがれの存在。高橋の後を追って
巨人入りを熱望していた。
「順位は関係ないですし、何位でも行くと決めていました。指名された瞬間に行く、と思いました」
遊撃のポジションには生え抜きで主将を務めるスター選手の
坂本勇人がいるが・・・
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