若き戦力の台頭で活況のセ・リーグ。今週号ではその中でも注目の2選手をピックアップ(阪神・江越大賀のインタビューはコチラ)。残念なことに高橋は4月30日の試合後に右手有鉤骨骨折が判明。色紙にも書いてもらった「全試合出場」は果たせなくなってしまった。早期の復帰が期待される。 取材・構成=吉見淳司、写真=太田裕史、BBM、取材日=4月24日 スタイル変更が奏功
――4月24日現在で打率3割をキープしていますが、打撃以上に、これまでよりも守備が安定していることが印象的です。
高橋 自分ではあまり変化を感じないですけどね。ピッチャーが打ち取った打球は必ずアウトにしたいと思ってやってきましたし、これまでと何かを変えたということはないですね。ずっとやってきたことが形になったのだと思います。
――以前と守る際の意識に違いはありますか。
高橋 前だったら「ああ、いやだな」とか「どうしよう」とか思っていたんですけど、今はそういうマイナスな気持ちはなくなりました。例えば終盤に僅差で得点圏にランナーがいるような場面は嫌ですが、焦りはないですね。今までやってきたとおりにやれば大丈夫だと考えられるようになりました。

三塁守備の精度は高まっており、昨季に崩壊した内野守備の再構築に貢献している
――打撃はどうでしょうか。オープン戦は打率.196。凡打でも当たり自体は良いものも多かったですが。
高橋 打てないよりは打てたほうが良かったんでしょうけど、「開幕したら数字を残していかないと」という気持ちでした。当然、オープン戦でも結果を出そうとやっていましたけど、あまり数字は気にしないようにしていました。気にはなってしまいますけど、シーズンが始まったら関係ないと。
――それではオープン戦で心がけていたことは。
高橋 そのときにやっている形を崩さないことであったり、「今日は真っすぐを打つ」と決めたら真っすぐを打ちにいったり。テーマを掲げて臨んでいました。チャンスで打席が回ってきたらランナーをかえすことを考えていましたけどね。
――開幕戦(3月25日、阪神戦、京セラドーム)は七番・三塁で初の開幕スタメンでした。
高橋 開幕戦だけはいつもと違う雰囲気がありましたね。それでも、緊張してどうにもならないということはありませんでした。とにかくチームが勝つことが大事で、個人としてはどんな当たりでもいいからヒットを残したいと思っていました。猛打賞(4打数3安打)だったのでスタートとしては良かったですね。オープン戦から何かを変えたということはなく・・・
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