ドラフト上位候補が神宮で快挙
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秋の開幕カードとなった東大1回戦[9月17日]で、慶大・加藤は5四球を与えながら、無安打無得点試合を達成。リーグ史上24人目[25度目]の快挙は、自ら2ランも放って花を添えた/写真=藤井勝治
試合終了の瞬間、偉業には釣り合わないほど、控えめに両手をあげた。
慶大の153キロ右腕で今秋のドラフト候補の加藤拓也(4年・慶應義塾高)が、東大1回戦(9月17日)でノーヒットノーランを成し遂げた(スコアは8対0)。東京六大学リーグでは2013年秋に慶大の
加嶋宏毅(現東芝)が東大相手に達成して以来、史上24人目(25度目)だ。「0」が並んだスコアボードを背にカメラマンからポーズを求められると、「恥ずかしい」と戸惑いを見せた。高校時代からのチームメート・沓掛祥和(4年・慶應義塾高)が「アイツは写真に写るとき、絶対に笑わないんですよ」と言うほど、カメラの前を苦手にしている。剛腕に似合わない、照れ屋な一面があるのだ。
その後、報道陣に囲まれると、普段の試合後とほとんど変わらない調子の質問の受け答えとなった。
「なかなかできることではないので、できるときに狙わないと、と思った。5回が終わったときに『あと4回だ』と意識した。終盤は一つひとつアウトを取りにいきました」
この試合では、リーグ戦初先発の捕手・
郡司裕也(1年・仙台育英高)とバッテリーを組んだ・・・
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