今回は4人の解説者に話を聞いたが、不思議なほど共通点が多かった。カギは大谷の“二刀流”。そして、第1戦の行方だ──。 伊原春樹(4勝2敗で日本ハム)『二刀流の大谷がマツダ広島で先発できる分、日本ハムが有利』
今年の
広島と
日本ハムは非常に似通ったチームだと思います。両チームとも、攻撃陣はしっかりと打“線”として機能し、足を絡めた攻撃もできる。さらに広島には
鈴木誠也、
エルドレッド、日本ハムには
大谷翔平、
中田翔、
レアードと一発が期待できる打者がそろっている。ホームランは雰囲気をガラッと変えることができるので、大きな武器となります。投手陣も先発陣が粒ぞろい。そして、中継ぎ、抑えも充実しています。
唯一の相違点が日本ハムには二刀流の大谷がいるということです。初戦、第6戦で大谷は先発してくるはず。今年はセの本拠地であるマツダ広島から熱戦の火ぶたが切って落とされます。DH制ではありませんから必然的に打席にも立つわけです。

先発しない試合で大谷は野手として登場するでしょう。どっしりと構え、体の軸で回転する打撃は素晴らしい。さらに常に逆方向を狙い、それが好作用を及ぼしています。チームの勝利に貢献する打撃を日本シリーズでも見せるはずです
おそらく、広島は初戦、第6戦はジョンソンがマウンドに立つでしょう。助っ人左腕の、投手としての能力は大谷と双璧です。しかし、打者としての能力を比較すると、もちろん大谷のほうがはるか上。日本ハムは大谷を加え、ベストメンバーの9人で攻撃することができる。一方の広島は打撃でジョンソンに期待することはできませんから、8人で大谷を攻略するしかありません。だからが有利になると読めるわけです。
逆に言えば広島が日本一になるには・・・
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