ソフトバンク優勝――。ペナント前、私を含め多くの野球解説者は順位予想でソフトバンクがリーグ3連覇を果たすと考えたはずだ。しかし、それを覆して、頂点に立ったのは
日本ハムだった。最大11.5ゲーム差からの大逆転。まさに“あっぱれ”な戦いを見せた。
その要因として、選手個々の頑張りは当然だが、持ち味をしっかり生かした首脳陣の巧みなタクトも素晴らしかったと思う。投手でいえば例えば
増井浩俊だ。絶対的なクローザーとして君臨してきたが、今年は開幕から不安定な投球が続いた。2度目の登録抹消となっていた7月に
栗山英樹監督は先発転向を決断。新人時代の2010年以来の挑戦に、本人も不安はあったろうが、経験の豊富さから要所を締める投球がさえ、見事に10勝をマークした。

巧みなタクトでチームを優勝に導いた栗山監督/写真=高原由佳
そして・・・
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