
8月27日の阪神戦[甲子園]で達成。緩急を使った“らしい”ピッチングだった
8月27日の阪神戦[甲子園]で、
ヤクルトの
石川雅規投手が通算150勝を達成しました。目前で何度も足踏みをしていましたが、この日は完投こそできなかったものの、9回二死まで2失点と素晴らしいピッチングを見せてくれました。石川選手は、私が球場に行くと、いつもニコニコと笑顔で寄ってきて、あいさつをしてくれます。ベテランで、あれだけの実績がありながら、決して偉ぶった様子もありませんし、人間的にも本当に素晴らしい選手です。
現役時代から石川投手とは何回も対戦していますが、彼の一番感心することは、“逃げない”ということです。どんな強打者に対しても、どのような場面になっても、まずストライクゾーンの中で勝負してくるピッチャーです。ストライクゾーンで勝負するのは非常に勇気がいります。150キロ超の快速球があるわけでもありませんし、実際、打たれるときは一気に崩れるリスクもあります。ただ、逆に勝負しているからこそ、強力打線を完全に封じ込める試合も作れます。このスタイルを貫いてきたこともまた、石川投手をここまで支えた大きな要因だと思います。
技術面を見ると、身長167センチと、投手としては決して大きな体ではありませんが・・・
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