1月、横浜DeNAベイスターズはTOB(株式公開買い付け)を通じて横浜スタジアムの運営会社を買収したことで、球団と一体となった球場経営が可能となった。エンターテインメントをはじめ“ハマスタ”の目指す今後の方向性を、球団の広報・PR部の河村康博氏にうかがった。 取材・構成=滝川和臣、写真=YDB、BBM ――あらためて横浜スタジアムを買収した狙いを聞かせてください。
河村 これまで多くのお客様にスタジアムに来ていただけるようになり、2015シーズンは、試合がある日の横浜スタジアムでは稼働率が約90%に達しました。ただ、それでも球団単体では赤字という状況。球団の健全経営を考えたとき、球団と球場を一体経営すべきだと考え、買収に至りました。球団と球場が一体経営により、黒字化の目途が立ったことでチームへの投資をしっかり考えられるようになりました。健全な球団経営によりチームに投資し、チームが強くなることでお客さんが喜び、球場に足を運んでくれる。そのサイクルを生み出すことが、今回のTOB(株式公開買い付け)の大きな理由です。
――今後、スタジアムはどう変わっていくのでしょうか。
河村 それを皆さんに理解していただくために「BALLPARK」という1冊のメッセージフォトブックにまとめました。これまで、球団社長の池田(純)をはじめ、球団スタッフがMLBなどの海外のスタジアムに視察に行っています。そこで、学んだ魅力的なボールパークに必要なことを9つのキーワードにしています。

改修コンセプトを1冊にまとめたフォトブック
9つのキーワード 1. COLOR(色)
2. ENTERTAINMENT(イベント・演出)
3. SEAT(シート)
4. HISTORY(歴史)
5. BALL“PARK”(野球の公園)
6. FOOD(食)
7. GREEN(芝)
8. BEYOND(超える)
9. LANDSCAPE(景観)
――今年はスタンドの一部シートがブルーになりました。
河村 「カラー」は、まずやらなければいけない部分ですね・・・
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