22年間、誰よりもマリーンズのファンに愛された。誰よりもマリーンズに愛情を捧げた。QVCマリンでファンの熱い大歓声に見送られた数日後、サブローが周囲への感謝と思い、最後のメッセージを口にした。 取材・構成=杉浦多夢、写真=小山真司、川口洋邦、菊田義久(インタビュー)、BBM 何度も流れた涙
9月25日の引退試合(オリックス戦=QVCマリン)から数日後、ロッテ浦和へ荷物を片づけにきたサブローの姿があった。「いやあ、まだ体がきつい。久々に(1試合フルで試合に)出たので、体がきつくてあんまり寝つけないですね」と、疲労をにじませながらも笑顔を見せる。22年という年月の間に“カモメのレジェンド”となった男が、ついにユニフォームを脱ぐ決断を下すと、最後の雄姿を見るためにQVCマリンは大観衆で埋め尽くされた。 
9月25日、サブローはQVCマリンで愛するファンに最後の別れを告げた
2016年はスタートから、正直一軍でやるのは厳しいかもしれないという思いはありました。それでも準備だけは常にしておこうと思って。4月から6月くらいまでは例年になく状態がいいなと思っていたんですけど。それでも、プロ野球選手は一軍でやってなんぼ。だけど今季は上でやる機会がなかった。それが引退を決めた一番の理由です。ただ、9月1日の会見から25日の引退試合までの間も別に何も変わらなかったですね。最後までちゃんとやろうと思っていたので、練習のサイクルも変わりませんでした。
引退試合で、マリンフェスタ用の青ユニフォームの予定を、球団が急きょピンストライプへ変更してくれたのはうれしかったですね。僕が入った年に変わった愛着のあるユニフォームですから。四番・DHでの出場は当日に告げられました。最初は代打でいいかなと思っていたんですが・・・
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