7月31日、神奈川大会で横浜高、大阪大会で履正社高が決勝に勝利し、いよいよ全国49代表が出そろった。聖地・甲子園で、今年はどんな戦いが見られるのだろうか。 
履正社高のプロ注目左腕・寺島は金光大阪高との決勝で、味方の大量援護にも気を緩めずシャットアウトで締めた[12対0]。自身初の甲子園出場を決め、こん身のガッツポーズ/写真=矢野寿明
地方大会最終日に“東西横綱”が出場決定!!
東西の横綱が最後にそろい踏みだ。6月18日、沖縄で幕を開けた地方大会は7月31日、神奈川と大阪で決勝が行われ、49代表校が決まった。
東の横綱は3年ぶりに激戦区・神奈川を制した横浜高である。188チームの頂点を決める決勝の会場となった横浜スタジアムは満員札止めの大観衆が詰めかけた。横浜高は8年ぶりの甲子園出場を目指した慶応高を序盤から圧倒。1回表に三番・
増田珠(2年)が2ランを放つと、5回表にも2ラン。中盤で主導権を握った横浜高は14安打9得点。投げてはプロ注目の152キロ右腕・
藤平尚真(3年)が7回途中3失点と粘り、2番手の左腕・
石川達也(3年)が反撃をしのいだ。
横浜高は7戦で大会記録を更新する14本塁打。主将・公家響(3年)、四番・
村田雄大(3年)、増田が各3本を記録し、エース・藤平も横浜隼人高との準々決勝で2打席連続本塁打、スーパー1年生・
万波中正は3回戦(対松陽高)でバックスクリーンへの推定135メートル弾を放っている。計7人がアーチをかけた超強力打線は、上位から下位まで切れ目がない。「平成の怪物」と言われた
松坂大輔(現
ソフトバンク)を擁して史上5校目の春夏連覇を遂げた1998年よりも、チーム力は上かもしれない。
堂々と西の横綱を張るのは、
山田哲人(現
ヤクルト)がいた10年以来の出場となる履正社高だ。中学時代から“超逸材”と騒がれていた左腕・
寺島成輝(3年)は、ラストチャンスの今夏にかける思いが強かった・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン