辻西武新監督でチームは確実に変わるやろ
この原稿を書いているのは、まさにクライマックスシリーズ(CS)の直前。本来ならCSのことを書くべきところなのですが、どうしても締め切りというものがあって、時間的猶予がない。果たしてファーストステージを勝ち上がるのはどちらだろう。
広島に挑むのは
巨人か、それとも
DeNAか。そして
日本ハムへの挑戦権を得るのは
ソフトバンクか、
ロッテか。興味は尽きない。
そんなことを考えていると、なぜか1985年のことを思い出していた。当時はもちろんCS制度はなく、いきなりの日本シリーズである。
阪神VS
西武だったけど、あのときの西武は強かったわ。まあ阪神がシーズンの勢いそのままに強い西武に勝って日本一になったけど、ホンマ、西武はいいチームやった。
個性豊かな陣容で、派手さもあったな。そんな中、ひときわ異彩を放っていたのが二塁を守っていた
辻発彦やった。いかにも内野手といった感じで、小細工のきくバイプレーヤーの典型的なタイプやった。打順は下位を打っていたけど、確か日本シリーズで打たれた……という印象が強く残っている。

辻西武新監督は現役時代二塁手の名手やったし、野球をよく知っているはずから、チームに大きな変化を与えるやろな
二塁手というのは、いかにも……というタイプが多い。オレも二塁手やったけど、当時のセ・リーグには素晴らしい二塁手がたくさんいてね。例えば巨人には
篠塚利夫、広島には
正田耕三、大洋には
高木豊。そして阪神には岡田(これ、プチ自慢です)。オレはちょっとタイプは違ったけど、みんな、足が速くて好打者。守備もうまいし、野球を知っているというイメージが強い。だから、こんなライバルと戦うわけやから、ベストナインとか、ゴールデン・グラブとかの賞を獲るのは、ホンマ、難しかったよな。
二塁手がチームのカギを握る……という系譜は今年も受け継がれ、広島の
菊池涼介、日本ハムの
田中賢介と、優勝チームには素晴らしい二塁手がいた。二塁手出身としては、誇らしい気持ちになったりもするわね。
話を辻に戻すけど、彼は当時のパ・リーグを代表する二塁手だった・・・
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