元
巨人、
西武のリリーフエースとして活躍した
鹿取義隆さんと久しぶりに長話する機会があった。とにかく話の巧みな人で、いつも時間を忘れて聞き惚れてしまう。早い話が頭がいいのだが、筆者は彼の頭の回転の早さをその仕事を通じて、「これは助かるなあ」と実感した。
2001年、鹿取さんが、ベロビーチ・ドジャース(1A)のコーチをひとシーズン務めることになったので「週ベ」に半年間、フロリダからのリポートをお願いしたことがあった(鹿取義隆の「フロリダ通信」)。
現地に電話して、1週間のあいだにどんなことがあったか話してもらって、それをこちらでまとめるのだが、毎週、毎週、必ず原稿の核になる話をポンと出して、それに肉付けしてくれる。写真も自分で撮ってパソコンに送ってくれる。こちらとしてはまったく楽な仕事だった。
枝葉の部分の話も面白く、フロリダ半島は、東と西でまったく気候が違うとか、突然、ブルース・ブラザーズが現れてファンが大喜びだったとか、土地柄、グレープフルーツの樹がそこらじゅうにあるのだが、それを採る人もなく、果実がボタボタ落ちているのが不思議な光景だったとか(我々は「もったいない」と思うのだが、フロリダの人には、日本人が落ちた柿を何とも思わないのと同じことなのだ)。フムフムの話ばかりだった・・・
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