エース特集に伴い、週刊ベースボールでは「あなたが選ぶプロ野球最強のエースとは?」というテーマでユーザーアンケートを実施した。ここでは4月14~21日までの期間で集まった274票(無効票1票)の結果を紹介する。野球ファンが選んだ最強のエースはこの男たちだ!※ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。 ※ペンネーム横の数字は年齢 1位・ダルビッシュ有 39票

主な獲得タイトル:沢村賞07、MVP07、09、最優秀投手09、最優秀防御率09、10、最多奪三振07、10、11
ポンコツおやじ・44・男
「打たれる気がしない」 たいもと・14・男
「見ていて安心できる」 フフン・19・男
「すべてにおいて最高クラス。野球に向かう姿勢も素晴らしい」 ショータ・27・男
「まさに本格派。これぞエースというイニング数や防御率」 野球小僧・18・男
「ストレートの速さと伸びが良く、変化球も多彩でそのすべてで三振が取れるほどキレも良いから」 じり・26・男
「防御率が悪いシーズンがないから」 エース・13・男
「投げられる変化球が多く、どの球種もハイレベルで、精神的にも強い」 三球勝負!!・17・男
「多彩な変化球を持ち、ことごとく奪三振の山を築く姿がまさにエースといえる」 中村る~しあ・38・男
「近代野球で5年連続防御率1点台という偉業。すべてにおいて完成されている。まさに不世出、最強のエースの名にふさわしい」 T.KOARA・18・男
「5年連続防御率1点台というズバ抜けた数字とメジャーでも最多奪三振などのタイトルを獲るなど、今や日本だけでなく世界のエース」 三球勝負!!・17・男
「多彩な変化球を持ち、ことごとく奪三振の山を築く姿がまさにエースといえる」 2位・斉藤和巳 34票

主な獲得タイトル:沢村賞、最多勝、最優秀防御率03、06、最優秀投手03、05、06、最多奪三振03、05、06
砂鷹・28・男
「とにかく、負けない。角度ある直球、落差大きいフォーク。打たれる気がしない。若手を引っ張ってる姿にもエースを感じた」 大打者・25・男
「ケガをする前の斉藤選手はすごかった。打者を圧倒的な投球術でねじ伏せて次々と倒すあのピッチングスタイル。2000年代における一流ピッチャーの走りの大投手」 にしお66号・22・男
「成績もさることながら、佇まいや雰囲気などすべてが『THE・エース』。当時の投手の中では誰よりも魅力的だった」 タカエル・24・男
「闘志むき出しのピッチングには惹かれました!」 おじろ・28・女
「沢村賞を2回も受賞し、戦績はもとよりチームを引っ張っていく後ろ姿は唯一無二だと感じるので」 lala・35・女
「実働年数は短いが、生涯勝率.775。記録にも記憶にも残る負けないエース、大エース、絶対エースは和巳さんにしか似合いません」 しんご・39・男
「もっとも投手らしい投手。すべての球種が一級品。チームを背負って投げていた」 まろ・42・女
「マウンドでの存在感。柱としての責任感。どれをとってもエースに相応しい」 3位・江川卓 21票

主な獲得タイトル:MVP81、最多勝80、81、最優秀防御率81、最多奪三振80~82、最高勝率81、84
シャア大佐・50・男
「怪物・江川!登板すると打たれる気がしなかった!あの存在感はまさにエース」 ちよれい・46・男
「全盛期の江川の球は終盤になるほど速くなった。勝てばエースという次元ではなく、相手を圧倒して勝っていた」 合気打法・42・男
「ホップするストレートはいまだに江川以外見たことがない」 ゲ・シオナ・51・男
「ストレートとカーブだけで三振を取れる天才ピッチャー」 剛球・50・男
「あの手元でホップする球は、No.1」 k・21・男
「140キロ前後で奪三振、空振りを取れるストレートがあること。9年間の現役生活で135勝(年間15勝ペース)が数字となって証明されている」 山口朋他・20・男
「超本格派投手で抜群のコントロールという武器を持っていた」 ぱんちょ・50・男
「安定感もあり球も速かった」 4位・田中将大 18票

主な獲得タイトル:沢村賞、最多勝、最優秀防御率、最高勝率11、13、MVP13、最優秀投手11、最多奪三振12
司場 為通・38・男
「楽天に入り、エースとして徐々に成長していき、『負けないエース』にまで上り詰めた。その過程と結果をファンと共有できたお手本のような選手」 どーれ・58・男
「シーズンで1つも負けない。運もあるだろうけど総合力で信頼感大」 にゃは・21・男
「24勝負けなしで優勝、日本一に貢献したピッチングはエースそのもの」 みぃ~坊・44・女
「無敗の男。負けてても負けない男。ランナーを背負ってからの強気のピッチングはサイコ~!」 福耳・44・男
「シーズンを1敗もしないで終わるなんてありえないことをしたから。絶対的エース!」 5位・斎藤雅樹 15票

主な獲得タイトル:沢村賞89、95、96、MVP90、最優秀投手、最多勝89、90、92、95、96、MVP90、最優秀防御率89、90、96
やまじゅん・35・男
「全盛期は先発が斎藤というだけで、今日は勝ったな、と思わせるものがありました。子どものころだっただけによく脳裏に焼き付いています」 ビセンテ・43・男
「20勝を2度のほか、3年連続開幕戦完封勝利・11試合連続完投勝利。沢村賞3度・年間最多勝5回・年間最多完封勝利7回の日本記録保持者。まさに平成の大エース」 DD3・42・男
「2年連続20勝したエースは斎藤雅樹投手くらい。常勝巨人で槙原、桑田と三本柱と呼ばれ長期にわたりエースの座に君臨してました」 てんちょー・33・男
「エースといえば完投。斎藤が投げれば完投勝ち、というイメージが強く印象に残っているため」 たぁくん・35・男
「負けないエース。驚異の11連続完投勝利」 10票・江夏豊
タイガー・51・男
「あのONの全盛期に対等に闘い、奪三振の記録などは、計算し必ずONから奪っていたから」 10票・松坂大輔
よし・33・男
「ルーキーからケタ違いの投球!!エースと言うと松坂しか出てきませんでした」 8票・金子千尋
イエローキャット・39・女
「きゃしゃな体なのに、マウンドに上がると頼もしいから」 7票・稲尾和久
ひでっち・64・男
「日本シリーズでの、3連敗からの4連投で逆転優勝、7日のうち6回登板、神様、仏様、稲尾様です」 7票・山田久志
ひなた・44・女
「何年も勝ち続けた、チームの顔。成績だけでなくその存在感とともに、野球ファンを魅了したピッチャーだから」 7票・野茂英雄
さだはる21号・30・男
「完投能力、奪三振能力がズバ抜けている。強打者との名勝負もあり、見ていて夢を与えてくれる投手だった」 6票・金田正一
GUN・23・男
「歴代最多の400勝を成し遂げているから。あのストレートとカーブは異常の一言に尽きる!」 6票・桑田真澄
咲・39・女
「マウンドに立つだけで勝てる気がしてワクワクしていたのを思い出す。自分を信じて、チームを信じて、ボールに願いを込めて投げていた姿が、やっぱりカッコイイ!!」 6票・前田健太
高橋しょうこ・19・男
「スピード、コントロール、スタミナ、変化球すべてで高い能力を持っている。また実績も十分でバッティングやフィールディングも上手」 6票・大谷翔平
虎男・21・男
「野手も投手も行っていて、ここまで大きなケガがないから」 4票…伊藤智仁、
外木場義郎、
黒木知宏、
三浦大輔、
菅野智之 3票…黒田博樹、
今中慎二、
上原浩治、
西口文也、
村山実、
村田兆治 2票…吉見一起、
工藤公康、
杉浦忠、
川上憲伸、
藤浪晋太郎、
北別府学、
涌井秀章 1票…ガルベス、
阿波野秀幸、
遠藤一彦、
館山昌平、
岩瀬仁紀、
権藤博、
五十嵐亮太、
山口俊、
小松辰雄、
杉内俊哉、
成瀬善久、
石井一久、
川崎憲次郎、
則本昂大、
大野豊、
沢村栄治、辻本賢人、
内海哲也、
平松政次、
鈴木啓示、
攝津正 【考察】 老若男女が認めるエースはダルビッシュという結果になった。成績や投げるボールの質、スピードはもちろん、マウンドでの姿、相手への威圧感、そして探究心もファンを認めさせた要因のひとつ。
斉藤和巳や
江川卓など大事な試合こそ勝つ、という男たちもファンの心には残っているようだ。5位以下にも偉大な投手の名前がずらり。こういったアンケートでは現役選手が名前を連ねることが多いのが通例だが、今回はOB選手の名前が目立っている。先発完投が減ってきているのもその要因のひとつかもしれない。
票数に違いがあるため、単純比較は難しいところだが、男性の1位が37票の
ダルビッシュ有に対し、女性は7票で斉藤和巳、
田中将大が同率トップだった。ダルビッシュが持つ球種や球威を理由に挙げる男性陣に対し、マウンドでの存在感を理由に挙げていたのが女性。ルックスがいい選手が上位にいるように思うのは気のせい……。
30歳未満の比較的若いファン層ではダルビッシュがトップ。僅差で斉藤和巳だった。一方の30歳以上のファンは江川卓がトップ。面白いのは現役選手のトップがダルビッシュではなく田中将大だったこと。目の肥えたファンにとっては“誰も超えることができない記録を残した”ことが決め手になっているようだ。