剛力彩芽似の甘いマスクと、長打を生み出す鍛え抜かれた細マッチョ(!?)のパワフルボディー。そのギャップから「かわいすぎるスラッガー」とも呼ばれる谷口雄也。プロ6年目、満を持して大ブレークの予感漂う23歳に2016年シーズンへの決意を聞いた。 取材・構成=松井進作、写真=高原由佳 誰にも負けたくない、6年目の宣戦布告
屈託のない笑顔を浮かべてハキハキと質問に答えていく中、時折垣間見せる強い意志と強烈な負けん気。愛らしいキャラクターばかりが先行しているが、その素顔は良い意味でこちらの期待を裏切ってくれる骨太な23歳がそこにはいた。 ――約1カ月に及んだアリゾナと名護でのキャンプを打ち上げ、いよいよオープン戦が始まりました。ここまでの調整は順調ですか。
谷口 僕たち若手にとっては毎日がアピールの場ですから、調整という感覚ではないんですよね。次から次に若い選手が出てきますし、常に危機感を感じながらやっている感じです。ただ、もう焦りとかは不思議とないんです。危機感はあっても焦りはないって……矛盾していて聞いてるほうはよく分からないと思いますけど(笑)。
――はい……どういうことか分からないので(笑)、そのあたりをもっと詳しく教えていただけますか。
谷口 入団して3年目、4年目ぐらいまでは僕も「やらなくちゃ、やらなくちゃ」って思いばかりだったんですけど、そんなことばかり考えてやっていてもダメだなってある時に思ったんですよね。結果が出ないのはしょうがないというか、自分に力がないだけのことなので。もう余計なことは考えないで、目の前の自分の練習だけに集中しようと。そういう気持ちの切り替えができるようになったことで、一喜一憂することも、バタバタもしなくなりました。

持ち味のパワーとスピードを兼ね備えたプレースタイルに磨きをかけ、勝負の6年目に挑む
――そんなふうに思えるようになったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
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