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伊原春樹コラム

躍動感あふれる走塁は他の追随を許さない。果たして、楽天の起爆剤として機能することができるか

 

5月29日、一軍昇格して途中出場したオコエ


 躍動感あふれる走塁で一気に二塁へ。そのスピードに私の後ろに座っていた他球団の編成部員たちも「すごいな!」と感嘆の声を上げた。楽天オコエ瑠偉。昨夏の甲子園、関東一高で聖地に出場して一躍脚光を浴び、楽天へドラフト1位で入団。キャンプでも話題を独占して、私も実際に目にしていたが、その背番号9の成長ぶりを探りに5月24日、26日と戸田で行われたイースタン・ヤクルト対楽天に足を運んだ。

 冒頭のシーンは24日、5回表のことだった。「一番・中堅」でスタメン出場したオコエの第3打席。二死三塁で打席に入ると新垣渚の前に1ボール2ストライクと追い込まれた。しかし、ここで食らいつき、ショート頭上にライナーを放つ。廣岡大志がジャンプしてグラブに打球を当て、ボールはセンター前へ転がった。それを見たオコエはスピードを緩めずに二塁まで到達したのだ・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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