現役最年長42歳、DeNAの三浦大輔が9月20日、横浜市内で会見を開き、今季限りでの現役引退を発表した。トレードマークのリーゼントを決めて登場した“ハマの番長”は決断に至った経緯を語り、ファンへの感謝の思いを口にした。92年の大洋入団から横浜一筋25年。今一つの時代が幕を下ろす。 写真=大賀章好 番長の引き際──29日ヤクルト戦最後の真剣勝負へ

19年間にわたり背負ってきた「18」は“横浜ナンバー”と名付けられ、三浦の後継者にふさわしい選手が現れるまで欠番となることも発表された/左は高田GM
初登板は7月11日の
中日戦[横浜]。今シーズン、例年以上に三浦大輔の一軍登板が遅れた背景には、チーム事情もある。先発陣は
山口俊、
井納翔一、
久保康友がチームをけん引。
石田健大、
今永昇太ら若手の成長も著しく、開幕からきっちり先発ローテが機能し、結果を出していた。そこに自分が割って入ることができるのか……。投手コーチという立場もあり、葛藤もあっただろう。迎えた中日戦は初回に連打を浴びて6失点、4回降板という厳しい現実が突きつけられた。
2度目の先発となった9月16日の
阪神戦[甲子園]は初回に味方打線が1点を先制するが、その裏に
福留孝介に逆転2ランを許してしまう。その後、立ち直りを見せたが、5回途中まで2失点でマウンドを降りるとき、すでに気持ちは決まっていた。試合後、ホテルで池田純球団社長、
高田繁GM、
ラミレス監督の3人と会談し、今シーズン限りでの引退の意志を伝えた。

9月16日の阪神戦[甲子園]では5回途中2失点で降板
「先発で勝てなくなったからです」
9月20日、横浜市内ホテルで高田GMと引退会見に臨んだ三浦はすっきりとした表情で、引退の理由を簡潔な言葉で説明した・・・
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