2016年度のドラフト会議も終わり、今年もまた、フレッシュな新戦力がプロの門をたたく。そこでここからは、今季に1年目を過ごしたルーキーを特集。高卒新人唯一の勝利投手となった期待の左腕・小笠原慎之介に、その先陣を務めてもらおう。 取材・構成=吉見淳司、写真=太田裕史 高卒一番乗りを自身で総なめ
――1年間お疲れ様でした。今季入団の高卒投手の中でただ一人の勝利投手となりました。
小笠原 チャンスがあるのは僕だけだったので、とりあえず全部やってみようと思っていました。
――勝つだけではなく、ヒットなども……。
小笠原 総なめにできたと思います(笑)。
――誰よりも早く勝利投手になりたいと思っていた。
小笠原 思っていましたね。ドラフト1位ということもありますが、昨夏の甲子園優勝投手としても。それなりのプレッシャーはありましたけど、勝ちたかったですね。
――初勝利は9月4日の
巨人戦[東京ドーム]でした。6回の打席では代打を送られず、7回は自ら志願してマウンドに上がりました。
小笠原 序盤に点を取られてすごくみっともないピッチングをしてしまっていたので、負けているままリリーフの先輩たちに渡したくはなかったですね。
――0対3の8回に味方が逆転してくれたときの気持ちは。
小笠原 「ありがとうございます」という思いしかなかったですね・・・
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