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THE HEROES 熱球インタビュー

広島・岡本駿インタビュー すべてを成長の糧にして「一戦一戦、必死にがむしゃらに投げて、チームに勝ちを持ってきたい」

 

高校までは野手。投手を始めて6年目と珍しい経歴の右腕だ。先発転向の今季、順調なスタートを切ったが、挑戦には試練も訪れる。プロ2年目、24歳の若きエース候補にとって、今は自身のスタイルを築くための試行錯誤の時期でもある。
取材・構成=相原礼以奈 写真=井沢雄一郎、桜井ひとし、牛島寿人
※成績・情報は8月13日現在

広島岡本駿[投手]


“球の力”の大切さ


 ルーキーイヤーは中継ぎで41試合に登板、防御率2.88と奮闘した。今季は先発として、開幕からローテーションに入り6月21日までにチーム最多の6勝。キレのある真っすぐに鋭く落ちるツーシームなどを交えて打ち取る強みを見せるも、6月末からは白星が遠い。投手として次の段階へ。課題と向き合う日々だ。

――先発転向して臨んだ今シーズン、前半戦をどのように振り返りますか。

岡本 5月、6月ぐらいまでは自分の想像よりもいい感じに成績を出せていたんですが、7月はうまくいかないことが多くて、本当に悔しい月でした。

――今季を迎えるに当たり、特に取り組んできたのはどんなことでしたか。

岡本 先発では長いイニングを投げる力もいるので、オフシーズンはウエート・トレーニングをしっかりやるようにして、ブルペンでも投げる量を徐々に増やしていきました。リリーフだったら20球を細かく投げる形でしたが、先発に向けて70球、80球ぐらいを投げ込んでいって、徐々に試合でも投げられる球数を増やしていった感じですね。

――初先発登板が4月2日のヤクルト戦(神宮)。7回3安打無失点の好内容で、つかんだものもあったのでは。

岡本 そうですね、オフシーズンや春季キャンプでやってきたことがうまく出せたかなと思います。ピンチも結構招きましたが、ピンチでも1点もやらないというマインドで、粘りの投球で無失点に抑えられました。そこは昨年のリリーフの経験も生きています。先発で7イニングを投げられたこともあり、去年1年目からやってきたことがうまく出たかなと思います。

――そして5月1日に先発初勝利、そこから1カ月半ほどで6勝を挙げました。この結果はどう受け止めていますか。

岡本 素直にうれしいですし、練習してきた成果が出たことがすごく手応えにはなります。こうして勝てたのは、点を取ってもらったときに、失点しないようにという気持ちを投球にも出せたのが良かったかなと思います。

――これまで、特に印象的だった登板や対戦はありましたか。

岡本 勝ったときの阪神戦(5月17日、甲子園)ですね。あのあたりでうまく勝てて勢いに乗れたなというような感覚がありました。バッターで言うと、佐藤輝明選手や森下翔太選手は印象に残っています。力のあるバッターで、やっぱり投げ切る力もいりますし、球の力もいると感じました。ほかのチームだとサンタナ選手(ヤクルト)も。ホームランを打たれちゃったので……。

――球の力という話ですが、今季は2ストライクからのストレートなど、自信を持って投げ込めていると感じます。

岡本 まだ僕も若いので、コーチ陣からもまだまだストレートで押していくようにと言われています。攻め方の上でも、相手も2ストライクになったら変化球をケアしてくるので、そこでいい真っすぐを投げられたらということも考えています。

――ストレートがいいと、もう一つの武器のツーシームもより生きてきますか。

岡本 そうですね。真っすぐが走らないとツーシームも見切られてしまうので、真っすぐが良くてこそ、ほかの変化球が生きてくるかなと思っています。一番大事なのはやっぱり・・・

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