高校3年時は侍ジャパンU-18代表でプレー。当時の主将と副将は、早大でも同役職でチームをけん引する立場となった。背中と言動で存在感を発揮する2人が本音を語り合う。 取材・構成=佐伯要 写真=斎藤豊 
2人は3年夏[2018年]の甲子園準々決勝で対戦し、高校日本代表でも同じ釜の飯を食べ、信頼関係は抜群。ワセダへの思いは、誰よりも強いものがある
昨年11月13日。早大の内野手・中川卓也が主将に、外野手の蛭間拓哉が副将に就任。新チームがスタートした。中川は今年から東京六大学のキャプテンナンバーの「10」を託され、蛭間は昨春から「1」を背負っている。 中川 第112代主将として、自分の色も出していくことも大切ですけど、ワセダとしてのあるべき姿を求めていきたい。グラウンドでの姿だけではないのがワセダの「10」。重いものを背負わせてもらいました。
蛭間 全力で中川をサポートするのが副将である自分の仕事。歴代で「1」を背負った先輩は、結果を残している。その背番号を汚さないよう、見合った成績を残したい思いが強い。
中川 最初にチームに伝えたのは、練習でも私生活でも「微差は大差」を念頭に置くこと。少しの差で、負け試合が勝ち試合になることもある。浸透すれば、結果につながると思う。
蛭間 中川は厳しいことを率先して言ってくれている。自分は副将として、まだ何もできていないな。
中川 そんなことはない(笑)。自分は厳しいことを言いっ放し。蛭間がフォローしてくれて、感謝している。
今も胸に刻まれる高校恩師からの言葉
名前が同じ「タクヤ」であるため、「中川」「蛭間」と姓で呼び合う。高校時代には2人とも主将を務め、3年夏の甲子園では準々決勝で対戦(大阪桐蔭高が11対2で勝利)。侍ジャパンU-18代表に選ばれ、中川が主将、蛭間が副将を任された。 中川 浦学戦当日の朝、「今日で高校野球が終わるかもしれないな」と思った。大差で勝ったけど、一歩間違えれば、逆の結果もあり得た。
蛭間 大阪桐蔭は夏の(北)大阪大会準決勝の履正社高戦で・・・
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