
1994年のストライキに抗議するファン。罪のないファンがしわ寄せを受ける事態は残念だよ[写真=Getty Images]
MLBでは現行の労使協定が、来る現地時間12月1日に失効。その後オーナー側がロックアウトに踏み切り、2027年シーズンが脅かされるのでは、とみられている。最大の争点は、球団側が求める「サラリーキャップ(年俸総額の上限)」。もちろん選手は、誰一人、この導入を望んじゃいない。アメリカの4大スポーツで、キャップがないのはMLBだけ。この選手会は半世紀を超える歴史を持つ、スポーツ界でも最強の組合だ。そう簡単に、首を縦には振らないだろう。
労使協定を巡っては、これまでも選手側のスト、球団側のロックアウトが繰り返されてきた。僕自身、エクスポズ(現ナショナルズ)時代の1981年に、ストを経験した。選手会の組合化に尽力したマービン・
ミラーが当時、まだリーダーの座にいた。80年、新協定への交渉が始まると、彼は全球団のキャンプを回り、「この先どうなり得るか」を一人ひとりに説いて歩いた。「長引くかもしれないから、その間の生活費は貯めておけ」と念を押しながらね。
FA補償を巡る話し合いは、なかなか折り合いがつかなかった。そして・・・
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