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駆けろ次世代ヒーロー

<SPOTLIGHT INTERVIEW>ヤクルト・長岡秀樹インタビュー 希望を持てる存在に「緊張や不安を失ったら終わりだと思っている」

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「高校生が豊作」と言われた2019年秋のドラフト会議。ヤクルトから5位指名を受けて、プロ野球選手となった。入団3年目にしてゴールデン・グラブ賞を受賞すると、昨季は打撃が開花。5年目で最多安打のタイトルを手にした。これからの球界を担っていく『2001年世代』の一人は、どんな未来を描きながらプロ野球人生を歩んでいるのか。
取材・構成=小林篤 写真=桜井ひとし、BBM

長岡秀樹[ヤクルト/内野手/6年目]


スイングはなんとなく


 内野手の間を鋭く抜ける一打に、外野手の前へ落とす技ありの一打。入団5年目の昨季は両リーグ最多163安打を記録し、遊撃手部門のベストナインにも選出された。さらなる活躍が期待される年男の2025年、1月は宮崎・日向で自主トレを行い、2月の春季キャンプは沖縄・浦添の一軍キャンプを完走。オープン戦ラストゲームでは仕上げの一発も放った。今年3月には初の侍ジャパン日本代表に選出された、次世代のヒーロー候補・長岡秀樹が新シーズンに臨む。

──昨年は最多安打のタイトルにベストナイン受賞。何か自分へのご褒美は買われましたか。

長岡 いやあ、特に何も買っていないですね。いつもどおりのオフでしたね。

──オフはリフレッシュできましたか。

長岡 う~ん、したかったんですけど、秋季キャンプで離脱して、12月末までリハビリが続いたので。息抜きもしたかったですけど、できなかったですね。

──打撃成績を大きく伸ばして迎えた25年。春季キャンプは自信を持って入られたかと思います。

長岡 自信はどうなんですかね。今までの何も分からない、どうすればいいのか分からない、スタイルも確立されていなかったときからすると、徐々に方向性が見えながら、そこを目指していけた、アプローチできたかなというキャンプでした。いつもよりはいいキャンプだったなとは思いますね。

──昨季はこれまで(23年)とは違い、バットを寝かせた打撃フォームでシーズンを戦い抜きました。今年もその部分については変わらずでしょうか。

長岡 バットの角度だけの話をしたら、キャンプ、オープン戦を通して、いろんな角度に挑戦しました。「もっと寝かせたほうがいいのかな」、「もっと立てたほうがいいのかな」って。そこについては徐々に調整しながら、ですね。

──開幕後しばらくは調整をして出来上がった『これ』という打ち方を臨んでいくことになりますか。

長岡 バッティングは「いいものができた!」と思っても、次の日にはその感覚ではダメになっていることもあります。いいときのバッティングがいつでもできるかと言われたら全然できないので。その日によってベストな打ち方を探さないといけないなとは思います。

──成績をさらに良くするためには変化も加えているかと思います。

長岡 去年と同じスタイルでいったら通用しないとは思っているので・・・

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