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東京六大学野球100周年

<アンケート結果>週ベオンラインの読者が選ぶ! 東京六大学野球 名勝負&ベストナイン

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週刊ベースボールオンライン読者に、アンケートを実施。神宮に足跡を残したベストナインと名勝負の集計結果をお届けする。
写真=BBM

【名勝負】


<第1位>【1977年秋】法大、オール勝ち点5、完全優勝の4連覇。江川卓、歴代2位47勝

 法大は1977年秋に東京六大学史上4度目の4連覇、すべて勝ち点5を取っての完全優勝は、史上初。その中心にいたのは、チーム40勝のうち28勝を挙げた怪物・江川卓。3年時には、慶大戦で4連投、早大戦では3連戦3完投とチームのために腕を振り、22試合に登板し、14勝3敗、防御率0.74と圧倒的な成績で2連覇に貢献。4年時にも春秋合わせて14勝を挙げ、通算最多記録まで残り1勝も「自分の役割はもう終わっています。僕の勝ち星はもうこれで結構です」と勝ち点5、完全優勝での4連覇のマウンドを同級生左腕・鎗田に譲り、大学生活を終えた。


<第2位タイ>【1960年秋】早慶6連戦で早大が逆転優勝

 リーグ優勝の行方は、早慶戦での結果に委ねられた。優勝の条件は、慶大は勝ち点を取ること。早大は2連勝か、勝ち点奪取で同率とし、優勝決定戦で勝利だった。1回戦は、早大が2対1で勝利も、2回戦は慶大が奮起し、4対1で勝利。3回戦は早大が3対1で勝利し、優勝決定戦へ。第1戦は延長11回の末、両チームともに譲らず1対1、日没で試合終了。翌第2戦も延長に突入も、2日連続で日没のため0対0で引き分け。再々戦の第3戦は早大が2回に2点を奪うなど3対1で勝ち、優勝を決めた。早大エース・安藤元博は564球を投げ5試合に完投した。


<第2位タイ>【2010年秋】50年ぶり早慶優勝決定戦。斎藤佑樹主将の早大が天皇杯奪還

 早大が1勝をすれば、リーグ優勝が決まる伝統の早慶戦。しかし、慶大が2連勝で意地を見せて勝点・勝率ともに早大に並び、優勝の行方は1960年秋の早慶6連戦以来、50年ぶりの早慶優勝決定戦にもつれ込んだ。予定されていた球場の開門時間が1時間早まるなど、注目を集めた一戦。早大のマウンドに上がった斎藤佑樹は、残りアウト5つのところまでノーヒット・ピッチングの快投を披露。しかし、初ヒットを打たれると、味方のエラーなどもあり5失点。あとを任された大石達也が4つのアウトのうち3つを三振で奪い、早大が天皇杯を奪取した。


【ベストナイン】記録にも記憶にも残るベストナイン



 昭和時代の選手を中心に選ばれた。バッテリーを組むのは、時代を超えた法大のレジェンド。投手は、通算歴代最多17完封、同2位の443奪三振などの記録を持つ江川卓(法大)。捕手には歴代2位の22本塁打を放った田淵幸一(法大)。

 群雄割拠の内野には、平成の選手が2人食い込んでいる。二塁には1年春から全試合フルイニング出場の上本博紀(早大)、遊撃には史上最速タイで三冠王に輝いた鳥谷敬(早大)が選ばれた。強打者が集まる一塁には通算18本塁打の広沢克己(明大)、三塁は野球人気の大功労者である長嶋茂雄(立大)と昭和のレジェンドがランクインした。

 外野では、打撃で記録を打ち立てた2人が選出。高橋由伸(慶大)は歴代1位の23本塁打、高田繁(明大)は2015年秋に高山俊(明大)に抜かれるまでの約半世紀の間、通算安打数(127)の記録を持っていた。谷沢健一(早大)は6シーズン連続で打率3割以上の最多連続記録保持者だ。

【投手】
1位 江川卓[法大]
2位 和田毅[早大]
3位 山中正竹[法大]

【捕手】
1位 田淵幸一[法大]
2位 細山田武史[早大]
3位 高木大成[慶大]

【一塁手】
1位 広沢克己[明大]
2位 小早川毅彦[法大]
3位 武内晋一[早大]

【二塁手】
1位 上本博紀[早大]
2位 中村奨吾[早大]
3位 江藤省三[慶大]

【三塁手】
1位 長嶋茂雄[立大]
2位 岡田彰布[早大]
3位 銚子利夫[法大]

【遊撃手】
1位 鳥谷敬[早大]
2位 宗山塁[明大]
3位 山下大輔[慶大]

【外野手】
1位 高橋由伸[慶大]
2位 高田繁[明大]
3位 谷沢健一[早大]
4位 高山俊[明大]
5位 西田真二[法大]
6位 松本啓二朗[早大]

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