「第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」(沖縄/9月5~14日)に向けた代表候補選手強化合宿が4月3日から3日間、奈良県内のグラウンドで行われた。会場にはNPBの各球団スカウト、編成担当など幹部クラスも集結。2025年を代表する高校球児を鋭い視線で視察した。まずは、将来性の高い投手から有力選手を挙げていく。 取材・文=沢井史 写真=早浪章弘 【野手編】はこちらから 
高蔵寺高の左腕・芹澤は柔軟性があり、腕の出どころが見づらい
サウスポー2人に熱視線
合宿2日目に行われた紅白戦は、特別ルールにて午前中が右投手、午後からは左投手に分けて2イニングずつ投げた。疲労を考慮され、センバツ決勝に勝ち進んだ横浜高・奥村頼人、智弁和歌山高・渡邉颯人の2人を除く14人が登板した。
スカウトの中でまず名前が挙がったのが、高蔵寺高・芹澤大地と未来富山高・江藤
蓮の甲子園未経験の左腕の2人である。芹澤は3月の練習試合でストレートが150キロを計測していた。182cm67kgの細身な体ながら伸びのあるストレートを中心に2回を投げ、3安打1失点という投球内容だった。
「しなりがあって柔らかさがある。楽しみな素材」と、
DeNA・八馬幹典アマスカウトグループリーダーは目を細めた。対戦した甲子園出場経験のある打者からも「ボールの伸びがすごく、キレもあった。こんなにいい左腕がいるんだと思った」と感嘆の声が集まった。
江藤は2回を無安打パーフェクトに抑え込んだ。「球にボリュームがあって、体の大きさというか、骨格の良さが目立ちますね」と、
日本ハム・大渕隆GM補佐兼スカウト部長は球質だけでなく・・・
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