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2025ドラフト特集 プロ注目選手の最新動向!!【高校生クローズアップ】

<侍ジャパンU-18代表候補>強化合宿で存在感示した有力球児【野手編】

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低反発である新基準の金属バットに完全移行して1年が経過。高校球児の木製バットへの対応力は、目覚ましいものがある。国際大会で上位へ進出するためには攻撃力がカギ。NPBスカウトも参加選手のスイングを細部までチェックしていた。
取材・文=沢井史 写真=早浪章弘
【投手編】はこちらから

学法石川高・大栄は攻守でアピールに成功した


打てる捕手がアピール成功


 捕手でまず目を引いたのが学法石川高・大栄利哉。昨春のセンバツでは捕手と投手を兼任する「二刀流」としても話題になった。だが、センバツ大会前に自転車で転倒し、左足を負傷。試合出場は代打のみに終わり、チームも初戦敗退を喫した。あれから1年。紅白戦では4打数2安打(二塁打2本)。守備では二塁送球で2秒を切るタイムを計測するなど、攻守でアピールに成功した。

「一番目立っていましたね。バットも振れるし、肩もある。こんな選手がいるんだと思わされました」とヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスクは初めて見た逸材の躍動に、目を奪われたようだ。日本ハム・大渕隆GM補佐兼スカウト部長も「肩も含めて体が強そう。楽しみな選手です」と評価した。大栄はプロ志望で、今後もマークする球団は増えていきそうだ。同じ捕手では仙台育英高・川尻結大が矢のような送球を見せ、強肩ぶりをアピール。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは武相高・吉崎創史も高く評価し「捕ってからが速く、スイングの軌道も悪くない」と熱視線を送っていた。

職人肌の内野手に注目


 内野手では、昨年の石塚裕惺(花咲徳栄高→巨人)のようなスケールの大きな選手は少なかったが、同じ大型内野手として目を引いたのが、昨夏の甲子園も経験した小松大谷高・田西称である。合宿1日目のフリー打撃ではサク越えを連発し、パワーを見せつけた。180cm94kgの左の中距離砲で、冬を越えて下半身がさらにどっしりした。紅白戦では3打数1安打。初日の練習のような大きな当たりを飛ばせず、本人は「結果を残せなかったのが悔しい」と、取材では表情を曇らせていたが「しっかり振れているし今後も見ていきたい」とチェックを入れるスカウトもいた。田西は高校卒業後、大学進学を希望しているが・・・

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