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能見篤史コラム 第3回「走者との心理戦」

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1球ごとに戦況が変わるからこそ、走者の心理も変化する。けん制は、そんな“心理戦”の一端だ[写真=湯浅芳昭]


 あの人は何を考えているのだろう。何を思っての行動なのだろう──。そんなことを考えることはありませんか。唐突な冒頭となりましたが、これは野球でも大事な考え。投手は打者との駆け引きがあり、監督も相手ベンチとの腹の探り合いをしていますから。野球には、そんな心理戦が随所に隠れているものです。

 今回は、そんな心理戦の話を“探り合い”“化かし合い”が展開されている一つが『走者との駆け引き』。心理がプレーに表れるのが“けん制”ですが、その意味合いは複数あり、大別すれば次の3つでしょう。[1]走者を刺してアウトを奪う。[2]盗塁のスタートを切らせない。[3]投球の間合いを図る。

 ただ、基本的に走者はアウトにならないようにしているので、けん制で刺すことは難しい。帰塁の意識が強ければ・・・

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能見篤史のノウミ発見伝

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能見篤史が、多角的な視点で私見を綴る隔週連載コラム。自らの経験談に加え、グラウンド外から見えた新発見も!

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