メジャーでは通算3000安打以上の打者が28人、4000安打以上の打者が2人いる。イチローは、それらメジャーの安打製造機列伝の中にも加わろうとしている。メジャー・リーグの伝説のヒットメーカーの中でも特に代表的な存在の7人について、大リーグ研究家の福島良一氏に寄稿してもらった。 文=福島良一(大リーグ研究家)、写真=AP(タイ・カッブを除く) ピート・ローズ[レッズほか(1963-1986)]
4256安打(歴代1位) 歴代1位の通算4256安打を誇り、自らを「ヒットキング」と名乗った。球界一のハッスルプレーヤーとして古き良き時代を彷彿とさせて、ヘッドスライディングは闘志の象徴だった。さらに徹底した健康管理と猛練習により、1985年に不滅の大記録と言われたタイ・カッブの通算安打記録を塗り変えた。だが、ギャンブル、女性関係、そして仕事への徹底的な完璧主義という3つの欠点で人生を棒に振り、89年レッズの監督時代に野球賭博で球界から永久追放された。

1985年9月11日、当時レッズのピート・ローズは従来の歴代安打記録であったタイ・カッブの数字を抜き、ヒットメーカーとして頂点に立ったが、現在では野球賭博に関与したとされ、永久追放処分を受けている
タイ・カッブ[タイガースほか(1905-1928)]
4189安打(歴代2位) 
Photo/The National Baseball Hall of Fame Library
南部ジョージア州出身で、あだ名は「ジョージアピーチ」。歴代1位の終身打率.367に加え、ローズに抜かれるまで通算最多安打を誇った。しかし、スポーツ界で最も風変わりなヒーローとされ・・・
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