1リーグ時代から通じて44度目の栄誉に輝いたジャイアンツ。原辰徳監督就任通算10シーズンで6度の優勝は、あの“長嶋巨人”を抜く価値ある記録だ。リーグ連覇に貢献し、V9時代以来の日本一連覇をも視界にとらえる、原巨人の主要Vメンバーを紹介する。 連続ゼロ封で防御率0点台 マシソン Scott MATHIESON [投手/中継ぎ]Giants 20 連続60試合以上登板を6年(日本記録)に伸ばした
山口鉄也とともに、セットアップを任されMVP級の働きを見せた。加入1年目とは異なり、真っすぐで押しながらも制球を重視するスタイルへの変身で、自滅する場面はほぼ皆無。イニングをはるかに上回る三振を奪って、7&8回を山口とともに守り抜き、守護神・
西村健太朗へ勝利のバ
トンをつないだ。7月24日の
広島戦(東京ドーム)から優勝を決めた9月22日広島戦(同)まで23試合連続無失点。昨年よりも飛ぶ仕様に変更された統一球で、防御率0点台は驚異的な安定感だった。
■1984.2.27生(29歳)
■191cm104kg
■右投右打
■2013年成績 59試合2勝2敗0S36H 75奪三振 防御率0.95
球団記録塗り替えたG守護神 西村健太朗 Kentaro NISHIMURA [投手/抑え]Giants 35 原辰徳監督から絶大な信頼を寄せられた守護神だ。昨季はセットアップを兼任するなどまだまだ“見習い”感は否めなかったが(それでも32S)、今季は1年を通じてクローザーに固定。僅差のゲーム展開が多いことで前半戦から出番も増えた。登板過多を心配した投手コーチから休養指令を受けるも、指揮官に直訴して撤回させ、マウンドに向かうなど、抑えのエースとしての自覚も十分。2年連続30Sは球団史上初の記録で、40Sも球団最多だ。マシソン、山口鉄也からつながる鉄壁の救援トリオは、まさに揺るぎようのない勝利の方程式となった。
■1985.5.10生(28歳)
■184cm90kg
■右投右打
■2013年成績 67試合4勝3敗40S8H 67奪三振 防御率1.20
やっぱり“内海”が大黒柱 内海哲也 Tetsuya UTSUMI [投手/先発]Giants 26 開幕直前に2度目のWBC出場も、リリーフのみで2試合登板と満足のいく結果を残せなかった。しかし、その遠征中に
阪神・
能見篤史から学んだフォークが、ペナントレースでは秘密兵器に。前半戦こそ14試合6勝4敗と苦しんだが、球宴明けまでに再調整すると、後半戦は週の頭(主に火曜日)の先発を任されて7勝1敗と6つの貯金。完投こそ2つだが、7〜8回を投げてブルペンへの負担を減らす、大黒柱の働きでV街道を加速させた。「あきらめずに最多勝を狙います」。現在13勝。Vへ導いたエースが、次は3年連続最多勝を奪いに行く。
■1982.4.29生(31歳)
■186cm90kg
■左投左打
■2013年成績 23試合13勝5敗0S0H 103奪三振 防御率2.84
こちらもやっぱり頼れる主将 阿部慎之助 Shinnosuke ABE [捕手]Giants 10 M1で迎えた9月21日の広島戦(東京ドーム)直前のアクシデント(帯状疱疹で欠場)で、あらためて存在の大きさが浮き彫りになった。打率と打点の二冠に輝いた昨季同様に、打っては三番&四番を任され3年ぶりの30本塁打超え、打率も3割をキープし、100打点も目前で、勝利打点は2ケタを超える。守っては扇の要として12球団2位の防御率を誇る投手陣をけん引した。WBCでも主将&捕手&四番を任されるなど、重圧とも戦った1年。V決定日は8回に代打で登場してそのままマスクをかぶり、「おいしいとこだけすみません」と会心の笑顔を見せた。
■1979.3.20生(34歳)
■180cm97kg
■右投左打
■2013年成績 126試合 123安打 32本塁打 90打点 0盗塁 打率.302
“打撃の神様”超えで四番定着 村田修一 Shuichi MURATA [内野手]Giants 25 大胆なシーズン中の打撃フォーム改造で、頼れる四番打者に。一時は長打力アップを目的にグリップを上段に構えていたが、交流戦終盤から顔の近くまでグリップを下ろしたコンパクトな打法に変更。これが功を奏した。7月は打率.406、4本塁打20打点、8月はさらに安打を重ね、セ記録の月間46安打で打率.422、10本塁打27打点と神懸かった大当たり。原辰徳監督も「テッド・ウィリアムズを超えたな」と“打撃の神様”の異名を持つ4割打者の名を上げて大絶賛。ついには阿部慎之助に代わって四番を任されるなど、充実の1年を過ごした。
■1980.12.28生(33歳)
■177cm92kg
■右投右打
■2013年成績 133試合 154安打 24本塁打 80打点 1盗塁 打率.319
生真面目な新・助っ人 ロペス Jose LOPEZ [内野手] Giants 5 頼れる上に、チーム打撃が身上という、日本人以上に日本人らしい気質を持った新助っ人だ。メジャー・リーグではオールスター経験もある“大物”だが、過去の歴史を見ても、日本野球への適応に不安があったのは確か。しかし、オープン戦から日本の投手のクセ、配球を観察し、映像での研究も怠らない生真面目さで初打席初本塁打のド派手なデビューを飾ると、常にセの打撃10傑に名を連ねる安定感で、五〜七番を担った。守っても昨季は固定できずにいた一塁で、巧みなハンドリングを披露。攻守に重要なキーパーソンとなった。
■1983.11.24生(30歳)
■183cm93kg
■右投右打
■2013年成績 112試合 125安打 17本塁打 51打点 1盗塁1 打率.309