球団創設7年目に招へいされたのが、中日、阪神を優勝に導いた“優勝請負人”星野仙一監督その星野監督が指揮を執る1年目にメジャー・リーグから日本球界に復帰し、楽天に加入したのが、現在キャプテンを務める松井稼頭央だ。8年間でBクラス7回というチームは、いかにして優勝を遂げるまでに成長したのか。キャプテン・松井が、指揮官とその3年間について語った。 取材・構成=茂原邦雄、写真=BBM チーム力の向上と結実~若手の成長を促す~
2011年に楽天に入ったときに感じたのは、若い選手が多くて、能力的にも非常に楽しみな選手が多いなということですね。そういう選手が力をつけていけば、当然、チーム力は上がっていくわけですから、下から選手が出てくれば面白くなるかなとは思っていました。
今年、その若い選手が力を付けてきて、結果も出しました。それによりチーム内の競争が非常に激しくなって、少しでもダメだったら(代わりの)誰かがいるという状況になったのは大きいと思います。あとは、嶋(基宏)や聖澤(諒)といった世代の選手が先頭に立ってやってくれたのも大きいですね。そういう核になるフランチャイズプレーヤーが、チームをまとめるという意味でも出てこないといけないと思っていましたから。

2011年4月29日、仙台での開幕戦では選手会長の嶋が「絶対に見せましょう。東北の底力を!」と試合後にスピーチ。それに先立つ4月2日の東日本大震災の復興支援試合[札幌ドーム]の前には「見せましょう、野球の底力を!」
この3年間で一番変わったのは・・・
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