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「松井ドラフト」の全貌解明

松井裕樹、高校生史上最多競合の可能性は!?

 

▲9月27日の進路表明会見には40社94人の報道陣が桐光学園高に集まった(左は同校・野呂雅之監督、右は同・塩脇政治野球部長)。奪三振が武器の149キロ左腕は2013年のドラフト目玉だ(写真=長岡洋幸)


将来的に2013年の日本プロ球界を振返る際、スカウト部門は「松井ドラフト」と称されるのは間違いない。桐光学園高(神奈川)の最速149キロサウスポー。昨夏の甲子園1回戦(対今治西高)で大会記録を更新する22奪三振、10連続三振を遂げたのも記憶に新しい。高校生ながら「即戦力」の呼び声が高く、「1位重複」は確実と言われている。10月24日。松井裕樹がドラフト史に新たな1ページを付け加えるか、その全貌を解明する。

文=岡本朋祐 写真=BBM

「高卒=育成」という既成概念は、捨てた方が良さそうだ。昨年は福岡ソフトバンク武田翔太(宮崎日大高)が8勝、東北楽天釜田佳直(金沢高)が7勝を、ルーキー年で挙げた。今年も昨年の甲子園で史上7校目の春夏連覇を遂げた阪神藤浪晋太郎(大阪桐蔭高)が、8月31日の広島戦(甲子園)で10勝目をマーク。2リーグ制以降、高卒新人での2ケタ白星は07年の東北楽天・田中将大(駒大苫小牧高)以来、6年ぶり16人目の快挙であった。

 また今シーズン、「二刀流」として話題を集めた北海道日本ハム大谷翔平は、3勝(10月4日時点)と、前評判どおりの活躍を見せている。マー君の以前の高卒10勝は、1999年の西武松坂大輔(現メッツ)。良い素材なら二軍ではなく、一軍経験を積ませた方が得策であることを証明した。

 そこで、桐光学園高・松井裕樹である。149キロ左腕には「奪三振」というロマンがある。ファンの心をつかむ条件がそろっているのだ。最大の武器はスライダー。昨夏の甲子園からその投球に惚れ込む巨人・山下哲治スカウト部長は「スライダーは今すぐでも一軍で通用する」と太鼓判を押している。また中日石井昭男チーフスカウトも、3人の高卒投手との比較論をこう展開していた...

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