「オレガヤル」
いつでも投げる
3連勝を飾った
ロッテとの開幕3連戦(ヤフオクドーム)に3連投。
サファテは3連勝を締めたお立ち台で右手を突き上げながら、今季のチームスローガン、「オ・レ・ガ・ヤ・ル」を声高らかに宣言した。
助っ人とはいえ、ビジネスライクに野球に向き合っているわけではない。念頭にあるのはチームの勝利で、「監督から指名があれば、いつでも投げる」と、セーブがつかない局面の登板もいとわず、チームに徹する。
9月2日の
オリックス戦(ヤフオクドーム)、1点リードの9回にマウンドに上がったサファテが同点打を許した。失策絡みで追いつかれた8月31日の
楽天戦(コ
ボスタ宮城)から2試合連続での救援失敗。「チームに申し訳ない」とうなだれるクローザーを、
秋山幸二監督は次のセーブ機会だった4日の同カードでも9回のマウンドに送った。指揮官の意図を汲み、「気持ちを切り替えて投げた」と、3者凡退で締めたサファテは、「前に投げている投手が良い流れをつくってくれたおかげだよ」と、チームメートに頭を垂れた。
今季は9月21日時点で自己最多の37セーブを挙げる一方で被本塁打はゼロ。1イニングに安打、四球で走者を出す数を示すWHIPは1.07で0.92の11年を上回るが、防御率は1.34から1.10に改善された。
その要因に「チームメートから受ける刺激」を挙げる。「2人で一つ」と1年間、ブルペンを支えてきた
五十嵐亮太の働きに対し、「五十嵐の働きはとんでもないものだ」と評価し、そのほかのリリーフ投手も好調で、それらを含めたブルペンの相乗効果が表れているのがサファテの数字だ。
過去に在籍した
広島でも
西武でも、求められれば黙々と腕を振った。その姿勢は変わらないが、一つ、“優勝”というモチベーションが今はある。春季キャンプ前、同じく新加入する
スタンリッジ、ウルフと顔を合わせた際、「このチームなら優勝ができる」と語り合った。そのゴールに初めてのタイトルで花を添える。
パ・リーグ最多セーブ争い
優勝争いと同様にサファテがオリックスの
平野佳寿(36)と激しいセーブ争いをしている。まさに今年の2つのチーム状況をそのまま物語っている。3位のロッテ、
西野勇士が30セーブで7セーブ差があるが、ここは埋まらないだろう。こうなると優勝争いがそのままセーブ王争いになっていくといっても過言ではない。ただ、平野佳の調子がなかなか上がらないこともあり、ややサファテに分がありそうだ。
セ・リーグ最多セーブ争い
セ・リーグは
阪神の
呉昇桓が35セーブでダントツ。セーブ王獲得は間違いないだろう。というのも呉自身もセーブ失敗が数試合あるが、それ以上に2位の
巨人・
マシソンの調子がシーズンを通して上がらず、数々のセーブ失敗を繰り返しているからだ。現在は29セーブで、残り試合を考えると到底追い付かない。3位の広島・
ミコライオ(24セーブ)は安定しているがチーム自体が失速しセーブ機会になかなか恵まれていない現状だ。