シリーズ前のミーティングでは、特に配球面で誰を徹底的にマークしようというのはなかったんですよ。05年は金本(知憲)さんを徹底マークしていて、ボビー(バレンタイン監督)が、「開幕戦は(金本が打席に立ったら)初球はインコースから」という指示がありました。ストライクになってもボールになってもどっちでもいいから、全打席、初球はインコース真っすぐ。それは「どんどん攻めるんだぞ」という意識づけもあったんでしょうね。
この年、特に(
西村徳文監督から)指示がなかったのはマークする打者がいなかったというよりも、僕のリードで特に変えさせたいところもなかったから、何も言われなかったんじゃないですかね。僕の方から「どうしますか?」と聞くことはないですからね。スコアラーや監督から下りてこないと。僕は僕の中でいろいろなパターンがあるし、自分で資料を見たり、感性でリードをするので。

▲第1戦では荒木のバントを阻止するなど、攻守に活躍した
僕自身は一、二番を出さないように特に注意していましたね。ランナーを背負って森野(将彦)さん、ブランコ、和田(一浩)さんのクリーンアップを迎えるのはリスクが高くなってくるので、結果はともかく、僕の中では徹底的に出さないようには意識していました。
第6戦は15回引き分けの日本シリーズ最長試合で、フルイニング出場しました。15イニングもやるのは初めてでしたけど、途中から試合を続けるのが気持ち良く・・・
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