
3回一死二、三塁、モーノーが藤浪の甘く入ったスライダーをとらえて特大の3ランアーチ
メジャーのプライド
勝負どころは絶対に逃さない。計9安打を放ちながら「個々の状態は悪くありませんでしたが、最後のあと1本が出ませんでした」(
小久保裕紀監督)と、決め手に欠き、わずか1得点に終わった侍ジャパンに対し、前夜、4投手による継投でノーヒットノーランを喫していたMLBオールスターには、畳み掛ける集中力があった。
カノの骨折欠場の影響もあったが、打順を大幅に入れ替えたことが奏功。特にプイグをア・ナ両リーグの首位打者で挟んだ一~三番が面白いように機能し、3人で8安打を集めて流れを引き寄せた。
初回、そのプイグが、チーム11イニングぶりの安打(二塁打)で好機を作ると、三番・モーノーが右翼線二塁打を放ち、4戦目で初めての先制に成功。この一本で「昨日はまったく打てなかったので気が楽になった」モーノーは、同点の3回にも一・二番コンビが作った二、三塁のシーンで、
藤浪晋太郎から9球粘った末に、136キロのスライダーに反応。体勢を崩されながらも最後は右手一本で右翼席に運ぶ技術とパワーで、「MLBのプライドを見せることができたね」と早々に試合を決めた。
投げては来日2度目(1度目は11月11日、
阪神・
巨人連合戦)の先発登板となったカプアーノを筆頭に、6回以降は安打を許しながらも小刻みな継投で要所を締め、侍ジャパンの24年ぶりの4連勝を阻止。守っても4回、
筒香嘉智の右翼への安打性のライナーに、プイグがダイビングキャッチするなど、バックも粘りの投球を続ける投手陣をもり立てた。攻守一丸となったプレーに、カプアーノは「われわれにもプライドがあるからね」と、ようやくの今シリーズ初勝利に胸を張った。
一方、前日までに3連勝、90年以来の勝ち越しを決めている侍ジャパンは、初黒星を喫したとはいえ、冒頭のように計9安打と打線は依然として活発。打たれた藤浪も「調子自体は悪くなかったですが、力で勝負を挑み過ぎました」と反省したものの、最後のイニングとなった4回には下位打線を相手に3者凡退。「多少、スピードが落ちたとしても4イニングス目のように最初から丁寧に低めを突くべきでした。157キロでも、しっかりと踏み込んでくる。いい勉強になりました」と糧を得ることを忘れなかった。
小久保監督も「さすがに速い球には強い。緩急をつければ目先を狂わせることができるはず」と、
大谷翔平とともに「次代を担う投手の1人」とする藤浪の“次回”に期待した。

6回には四番・ロンゴリアが逆方向(右中間)へ、豪快にアーチをかけてベンチで祝福を受ける

先発のカプアーノは5回を被安打4、1失点で、11月11日の阪神・巨人連合戦に続いての勝利投手に

守備で再三の好守を見せた右翼のプイグは、打っても3安打と気を吐いた

侍ジャパン先発の藤浪は甘く入った変化球をことごとくとらえられて4 4失点。課題を残した

2戦続けての先発起用となった丸はマルチ安打で期待に応えた
侍セレクション
#25 筒香嘉智 追加招集に応える一打 チーム集合日の11月8日に
中村晃(
ソフトバンク)がケガのために辞退したことで、急きょの追加招集ながら、小久保監督の左の長距離砲への期待は大きい。この日は第3戦に続いての先発出場で、1点を先制された直後の2回一死二塁に「何とか打ってやろうと強い気持ち」で一時同点となる適時二塁打。この日唯一の打点で勝負強さをアピールした。