144試合63勝77敗4分 勝率.450
[ホーム31勝38敗3分/ビジター32勝39敗1分]
[交流戦11勝13敗0分 勝率.458 8位] ◎投手力
岸のノーヒットノーラン、最高勝率(.765)のタイトル獲得といった明るい話題もある一方で、課題も明確となっている。防御率はリーグ4位の3.77だが、与四球数は515でリーグワースト。投手別でも菊池は78四球でリーグ最多の四球数を記録した。これが投打のリズムがかみ合わない要因の一つにもなっていたとも言えるだろう。
懸案となっていたクローザーは、5月から2年目の高橋が務め、29セーブ。目標に掲げた30セーブに届かなかったものの、十分に役割を果たした。セットアッパーの増田とともに救援陣の柱となったが、ここ数年の課題解消とまではいかなかった。イニング別で見ると、6回に86失点と最も失点しており、先発投手が降板してからの中盤に特に手薄さを露呈した。
昨季は若手の台頭もあり、牧田、岸、十亀、野上と先発4投手が規定投球回に達したが、今季は岸と牧田のみ。ローテを守るべき先発も波があったことは否めない。

▲自己最多タイ13勝を挙げ、最高勝率の初タイトルを獲得した岸。ノーヒットノーランを達成するなど低迷するチームを引っ張った
◎攻撃力
34本塁打で史上初となる同一チームから2人の本塁打王が誕生。通算5度目となる本塁打王となった中村に並び、途中入団の
メヒアも夏場に打ちまくりタイトル獲得。チーム本塁打数も昨季リーグ最少だった86本から今季はリーグ最多の125本に増加。それでも、リーグ最低のチーム打率.248では5位に沈んだのも致し方なかったかもしれない。特に、中村が出遅れ、メヒア加入前のシーズン序盤は苦しみ、4月途中には一時チーム打率1割台という時期もあったほどだ。
さらに、
日本ハムが05年(136試合制)に作ったチーム三振数1151のワースト記録を更新し、シーズン1234三振。本塁打を狙えば三振数が多くなるとはいえ、四番・五番を務めた中村、メヒア以外の打者が昨年より三振数がぐっと増えていたのは見逃せない。
四球数はリーグ最多の545。中軸の長打者を警戒されたことも多分にあるが、主に一番または三番を任された栗山がチームトップの96四球。リーグ全体でも
楽天・
ジョーンズに次ぐ四球数で選球眼の良さをあらためて示した。
◎守備力
チーム守備率.986はリーグ4位、失策76は同3位と特筆すべきところはなく、昨季は一塁の浅村と外野手の秋山の2人が選出されたゴールデングラブ賞も今季は選出なし。今季は浅村、金子侑でスタートした二遊間だったが、ケガなどもあり、年間を通して定着したとは言えなかった。遊撃では渡辺が最多出場で、守備率も.986とチームトップ。ベテランがチームを支えた。
外野陣では、秋山が変わらぬ守備力を誇ったが、シーズン序盤の打撃不振で一時二軍降格となったことが悔やまれる。打撃での貢献の大きい栗山は守備率1・000と左翼定位置は揺るがず。右翼では木村、斉藤、熊代と若手の台頭を期待したが、定位置獲得までには至らなかった。
捕手では炭谷がリーグトップの44盗塁刺を記録し、盗塁阻止率・444をマーク。これは12年を上回る数字だ。8月後半からはチーム方針により新人の森、岡田らとの併用となったが、リード、守備での安定感は突出していた。しかし、来季の正捕手争いはし烈になること必至だろう。
【2014年の主な達成記録】
▼ノーヒットノーラン=
岸孝之、5月2日対
ロッテ(QVCマリン)、プロ野球78人目(通算89度目)
▼250本塁打=
中村剛也、6月13日対
広島(
西武ドーム)、プロ野球59人目
▼1000試合=中村剛也、6月27日対
ソフトバンク(西武ドーム)、プロ野球463人目
▼1000奪三振=岸孝之、7月1日対日本ハム(西武ドーム)、プロ野球138人目
【はみ出しデータボックス】シーズン最多三振記録の内訳は?
チーム打率.248は00年以来14年ぶりにリーグワースト。1234三振は、05年日本ハムの1151三振を抜きシーズン最多三振のプロ野球新記録だった。チームの安打数(1187)より三振数が多かったが、これは11年横浜(1106安打、1114三振)に次ぎプロ野球2チーム目で、パ・リーグでは初めて。個人ではリーグ最多156三振のメヒアのほか、中村、木村、浅村、栗山と5人が100三振以上を記録。チームに3ケタ三振5人はプロ野球初である。
メヒアは450打席で156三振を喫し、三振率は.347。93年にシーズン204三振の日本記録を作った
ブライアント(近鉄)の、在籍8年間の三振率.356に肉薄する高さだった。カウント別の打率は0ストライクで.465、1ストライクで.482と、ここまでは本塁打王にふさわしい打棒を誇ったが、2ストライク後は.174と沈黙。追い込まれた265打席のうち、6割近い打席で三振を喫した。