NPBを経ず、2004年にメジャー・リーグでのデビューは、マック鈴木に続いて史上2人目の快挙だった。08年からは活躍の場を日本ハムに移すが、13年から登板数が激減、14年は5試合のリリーフ登板のみに終わり、退団が発表された。四国ILの経験もある異色のキャリアを重ねる男は、どこへ向かうのか。 文=高橋和詩 
▲2014年6月1日の阪神戦[札幌ドーム]で今季初登板。ゴメスに対して超スローボールを投じて国内外で大きな話題になった
現役続行を表明もトライアウトは不参加
日本ハムで異色のキャリアの第2幕を紡いでいた1人のパイオニアが、一区切りをつけた。
多田野数人が、10月1日に球団から今季限りで退団することが発表された。
「応援してくださったファンの皆さまと球団には、大変感謝しております。ファイターズを離れることになりますが、今後も野球選手としての道を歩み続けていきたいと思います」
現役続行を希望する意思を示したが、いまだはっきりとした去就は判明せず。2度の12球団合同トライアウトも不参加だった。国内の独立リーグなどでプレーを続ける道を模索しているなどの情報はある。ただ周囲の関係者の話を総合しても、現時点では今後の進路は不透明な状況となっている。
激動の野球人生の岐路を迎えた。立大時代に本格派右腕として鳴らし、02年秋のドラフトで上位指名が濃厚と見られていたが・・・
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