1月に入り、ジャイアンツと1年契約を結んだ青木宣親。昨年、ロイヤルズの29年ぶりのワールド・シリーズ進出に主に一番、二番打者として大きく貢献した。メジャー3年目で野球人としてさらに大きくなったという。打撃の面でも、試行錯誤する中で、いい感触を見つけた。それを逃さないようにしつつも、次のステップに向かおうとしている。そこで昨年1年を振り返りながら、打撃が向上するには何が必要なのかを語った。昔から変わらず、今でも続けていることとは――。 取材・構成=椎屋博幸 写真=前島進、Getty Images 協力=プロ野球宮崎県人会、宮崎観光ホテル、OFFICE31 もうワンランク上の打撃を目指す
シーズン中はケガで戦列を離れることもあり、レギュラーを確約されない時期が続いた。その中でも、打撃フォームでいい感触を得たという。その感触を継続しながら、ワールド・シリーズまで上り詰めた。しかし、そこから先にある新たな課題も見つかった。

昨年ワールド・シリーズに出たことで、夢が目標に変わった。そして、勝つために何が必要かをこれまで以上に考えるようになった
──昨年は、ワールド・シリーズを経験しました。メジャーに移籍して本当に良かったと思われたのでは?
青木 はい。この3年間で学ぶことが多かったですし、ムダな時間じゃなかったです。
──でも、その中で世界一になれなかった分……。
青木 いままでは夢の場所だったのですが、それが現実になり、世界一が夢から、本当に目標になった。世界一が目の前まで来ましたから。
──初めてのポストシーズンで疲れはあった。
青木 それがなかったんですよ。というのもポストシーズン8連勝をしたことで、(対戦相手を)待っている時間の方が長かった。リーグ優勝決定戦まで4日間、ワールド・シリーズまで5日間くらい空きましたからね。連勝も考えモノだなあ、と思いましたよ(笑)。
──それもワンデープレーオフの青木選手の9回同点犠飛がチームの流れをすべて変えたと思うのですが。
青木 あの一打が1つのポイントですね・・・
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