2年連続日本一を目指すソフトバンクの超目玉。松坂大輔が9年ぶりに日本球界に復帰した。日米を股にかけて輝かしいキャリアを積み上げたが、メジャー3年目の09年以降は故障も増え、11年には右ヒジのトミー・ジョン手術を受けるなど、不完全燃焼に終わっていた。今回、こだわりのある“先発”の仕事を全うするため、日本球界復帰を決断。その胸の内を西武時代にコーチとして接した荒木大輔氏がえぐる。 聞き手●荒木大輔[野球評論家] 構成=菊池仁志 写真=大泉謙也、湯浅芳昭 開幕までに埋まるイメージと実際の差

西武時代は投手コーチと選手の間柄だった2人。荒木氏の質問にホンネで答えた松坂
荒木 新しいチームでキャンプを過ごして、感じるものはある?
松坂 ソフトバンクはとにかく、みんな明るいですね。若い選手が多い中でベテラン選手もちゃんとチームの中心にいて、バランスの良いチームという印象です。まとまりもあって、僕もすごく入りやすかったです。
荒木 勝利への意識の強さがあるよね。
松坂 見ていても、みんな目的意識を強く持って練習していると思うし、その意識のレベルの高さを感じます。
荒木 そして、選手層が厚い。当然、自分が先発の枠に入るつもりでやっているんだろうけど、先発投手にしても頭数はたくさんいる。
松坂 ええ、先発ローテーションの一人としてやるつもりではいます。だけど、自分がそう思っていたとしても決まりだとは思っていません。それくらいのメンバーがいることは周りを見れば分かります。これだけピッチャー陣が充実していると・・・
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