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12球団「4番」事情!セ・リーグ編

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ペナントレースが開幕し、間もなく2カ月が経とうとしているが、チームの大黒柱とも言える四番はしっかりと固定され、定着しているのだろうか。過去5年間の四番起用一覧とともに、四番定着度、そしてチームにもたらす影響を探っていく。
表の成績は四番として先発した際の成績。

巨人・指揮官も頭を悩ます“四番”不在




 巨人の四番を「聖域」と語ったのは、現役時代に1066試合(川上哲治長嶋茂雄王貞治に次いで4位)で大役を務めた原辰徳監督だったが、その指揮官が頭を悩ませている。優勝を争うチームには古くはV9時代の長嶋、最近では07年から09年まで3連覇した李承燁やラミレスのように、絶対的な四番の存在があるものだが、3連覇中の現在の巨人にはこの「絶対」が存在しない。

 13年こそ、前年に2冠(打率、打点)の阿部がらしい働きを見せたが、100通りを超える打順の組み替えを行った昨季からここまで、7人を起用。第79代のアンダーソンから第83代の中井大介まで、新たに5人が『読売巨人軍四番打者』の系譜に名を連ねた。

 特に今季は四番・阿部が4月18日に左太もも肉離れで早々に離脱。代わりに据えた新主将の坂本勇人(第82代)も、直後に登録抹消となり、その後は中井1試合、大田泰示が10試合を任された。5月13日の阿部、坂本同時復帰以降は坂本が戻ったが、打率は2割にようやく届く程度で頼りない状況。指揮官が「理想」と語った村田も低迷中とあれば、頭を悩ますのも無理はない。今春季キャンプから「四番候補」と期待され、先の10試合で打率.395を打った大田であれば、まだファンも納得すると思うのだが、果たして。

第82代を務める坂本勇人。ケガによる離脱もあったが、主将で四番・ショートの重圧からか打率は2割台と低迷している



阪神・FA選手と助っ人に頼り切り




 2004年から金本知憲が四番を務めてきたが、10年以降は新井貴浩が大役を務めた。2人とも・・・

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